実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座の第十講目です。
やっと少しずつ暖かくなってきましたね。
妊婦さんや小さいお子さんがいる方は、日中はお散歩日和ではないでしょうか 😛
さて、赤ちゃんの成長過程においての一つとしておもちゃなどを与える時期や用途について悩みますよね。
今回は歯に関わる「歯がため」についてお話ししてみたいと思います。
まず、歯がためを知っていますか?
赤ちゃんがこのようにかんで遊ぶ道具です。
歯がための意味☆
歯がため”を辞書で読むと、正月の三が日の間、鏡もち、イノシシなどを食べる行事で「歯」は「齢(よわい:年齢のこと)」の意味で、齢を固め、長命を願ったもの、とあり、また乳児の玩具、まだ歯の生えていない乳児がしゃぶって歯茎を固めるとあります。
赤ちゃんの歯固めは、歯のむずがゆさの解消になる☆
歯の生え始めは歯ぐきがむずがゆく感じ、そのために機嫌が不安定になる時があります。
欧米には「teething pain」という言葉もあり、夜泣きやぐずりの原因として、語られているともいわれています。
赤ちゃんが今までにない状況でグズグズしたり、夜泣きをするようになったら、もしかするとこのムズムズが原因かもしれません。
赤ちゃんの機嫌が悪いのは歯が生えてきたから?!☆
歯の生え始めは、そのむずがゆさから、赤ちゃんの機嫌が悪くなることもあります。
夜泣きやぐずりが増えてきたら、歯が生え始めたサインかもしれません。
ムズムズを解消するために、歯がためを用意しておきましょう。
カラフルなおもちゃ風の物、保冷剤入りの物など、さまざまなタイプの歯がためが売られています。
歯が生えかけている時にをあげるのがベストタイミング!☆
一般的に、6ヶ月か7ヶ月頃、初めての歯が生え始めます。
歯の生える少し前から、よだれの量が増えたり、口の中を気にしてぐずったりということもあります。
最初に生える歯は、たいてい下の前歯です。
生えるスピードは個人差があります。
歯が生える少し前から口をブーブーいわせたり、指で歯ぐきを触る赤ちゃんもいます。
なかには妙にグズついて機嫌が悪くなる赤ちゃんもいます。
そんな様子に気がついたら口の中に注目してあげてください。
歯ぐきをかゆがる時は歯固めを与えてもいいでしょう。
どんなものがいいのか☆
顔に当たる飾りが少ない・・・歯固めを持って遊ぶ時は、飾りや音があると楽しいのですが、直接口に入れた時に飾りやおもちゃ部分が顔に当たりやすいと、気になってしまいます。
歯固めとして使用したい時は、飾りはシンプルな方がおすすめです。
最後に・・・使った後は消毒をお忘れなく!☆
最初から抗菌処理が行われている歯がため用おもちゃもありますが、噛んだり舐めたりしている内に抗菌処理が効果を無くして雑菌やカビが付いてしまう恐れがあるのです。
歯が生え始めたサインをおくってくれていることを見逃さないようにしてあげたいですね。