食育講座の第3講目です。
食事のバランスガイドって知ってますか?
最近では、食パンの袋のパッケージに書かれていたり テレビなどで目にしたり、見たことあるという人もいるかと思います。
この食事のバランスガイドとは、1日の食事で「何を」「どれだけ」食べれば栄養のバランスが良いかをわかりわすくイラストで示したものです。
コマのイラストにより、一日分の食事を表現し、これらの食事のバランスが悪いと倒れてしまうことを表現しています。
(糖尿病、高血圧などで医師または管理栄養士から食事指導を受けている方は、その指導に従ってください。)
食事のバランスガイドをより詳しく見ていきたいと思います!
食事の適量(どれだけ食べたらよいか)は性別、年齢、身体活動量によって異なります。
コマのイラストは、2200±200kcal(基本形)を想定した料理例が表現されています。
食事バランスガイドでは、毎日の食事を 主食/副菜/主菜/牛乳・乳製品/果物 の5つに区分し、区分ごとに「つ(SV)」という単位を用いています。
また、欠かすことのできない水・お茶、菓子・嗜好飲料、運動についてもイラストで表現しています。
主食
主に炭水化物の供給源であるごはん、パン、麺、パスタなどを主材料とする料理が含まれます。
1つ(SV)=主材料に由来する炭水化物約40g
副菜
主にビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源である野菜、いも、豆類(大豆を除く)、きのこ、海藻などを主材料とする料理が含まれます。
1つ(SV)=主材料の重量約70g
主菜
主にたんぱく質の供給源である肉、魚、卵、大豆および大豆製品などを主材料とする料理が含まれます。
1つ(SV)=主材料に由来するたんぱく質約6g
牛乳・乳製品
主にカルシウムの供給源である、牛乳、ヨーグルト、チーズなどが含まれます。
1つ(SV)=主材料に由来するカルシウム約100mg
果物
主にビタミンC、カリウムなどの供給源である、りんご、みかんなどの果実及びすいか、いちごなどの果実的な野菜が含まれます。
1つ(SV)=主材料の重量約100g物
水・お茶
水・お茶といった水分は食事の中で欠かせないものであり、料理、飲料として食事や食間などに十分量をとる必要があることから象徴的なイメージのコマの軸として表現しています。
運動
「コマが回転する」=「運動する」ことによって初めて安定することを表現しています。栄養バランスのとれた食事をとること、適度な運動をすることは、健康づくりにとってとても大切なことです。適度な運動習慣を身につけましょう。
菓子・嗜好飲料
菓子・嗜好飲料は食生活の中で楽しみとしてとらえられ、食事全体の中で適度にとる必要があることから、イラスト上ではコマを回すためのヒモとして表現し、「楽しく適度に」というメッセージがついています。1日200kcal程度を目安にしてください。
【200kcalの目安】
せんべい 3~4枚/ショートケーキ 小1個/日本酒コップ1杯(200ml)/ビール 缶1本半(500ml)/ワインコップ1杯(260ml)/焼酎(ストレート) コップ半分(100ml)
油脂・調味料については、基本的に料理の中に使用されているものであることから、イラストとして表現していません。
料理を選ぶ際に、エネルギー、脂質、塩分の表示を併せて、チェックすることが大切です。
皆さんの食事のバランスはどうでしょうか?
主食が極端に少なすぎたり、副菜がなかったりするとバランスの悪いコマになります。
うまくまわらないどころか、倒れてしまいます。
そうならないように、普段の食生活の見直しに、食事バランスガイドを活用してみてはいかがでしょうか!
当医院では痛いところだけ治して終わりではなく、治療後のメインテナンスとして、美味しく健康に食事ができ、日々の生活の質の向上、 QOLのサポートに取り組んでいます!