歯科衛生士がお話しする歯の講座の第二回目です!
みなさんは自分の歯の本数が何本あるか知っていますか??
産まれたときは誰も歯は生えていません。
いつから生え始めるかというと、乳歯は生後5~6カ月ごろに下の前歯から生え始めます。
そして、2歳半ごろには全部で20本の歯が生え揃います。
歯磨きは、歯が生え始めるころから、大人がガーゼなどで優しく歯の表面を吹きます。
口を開けて「歯を磨く」ということにゆっくり楽しく慣れさせてあげましょう!
仕上げ磨きなどの乳歯の磨きかたのあれこれは マタニティ・小児歯科講座で後日詳しく講義しますのでおたのしみに☆
大人の歯・永久歯は6歳ごろに乳歯の奥歯の隣に第一大臼歯(6歳臼歯)が生えてきます。
成長とともに乳歯がぬけて12歳ごろに親知らずを除く全部で28本の歯が生えそろいます。
親知らずは生まれつきなかったり歯茎の中に埋まっている場合もあるので生えてこない人もいます。
このように、人間の歯の生えかわりは「二生歯性」といわれています。
始めは乳歯が生えてきて、その後、乳歯が自然に抜けて、今度は永久歯がはえてきます。
つまり、歯が一度だけ生えかわります。
では他の動物はというと…
一生歯性:歯が一度だけ生えるが、生えかわることはない(ネズミやイルカなど)
二生歯性:歯が抜けてしまったかわりに、一度だけ生えかわる(哺乳類など)
多生歯性:どんなに歯が抜けても、歯が何度でもはえかわる(爬虫類など)
それぞれの生き物によって歯の生えかわりは違います。
私たち人間は、一度だけしか歯の生えかわりが行われないので、子どものうちから歯を大切にする習慣をつけることが大切です。
生涯自分の歯で食べれることが望ましいですよね!
歯の磨き方については、この講座で後日詳しく講義します!
歯の本数についてわかっていただけましたか?
親知らずを除くと28本の歯があるとお話ししましたが、なんと現在の日本人の80歳以上の方の平均残存歯数はたったの8.8本です。
近年では、日本でも予防意識が高まってきており、「8020(ハチマルニイマル)運動」が推進されています。「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。
当医院では「8020」ではやや咀嚼能力不足で、目標とすべきは「8024」とし、「8024」を達成できれば生涯にわたって十分機能的な状態を維持できると考えています。
さあ、今の自分の歯の本数を確認してみてくださいね。