マタニティ・小児歯科講座の第3講目です!
私は妊娠中、妊婦教室に参加していました。
その中で妊婦の歯科検診があり、さらに集団講義では、妊娠中の歯周病に気をつけようというお話もありました。
ではなぜ妊娠中は特に歯周病に気をつけなければならないのでしょうか?
重い歯周病は早産のリスクが高くなると言われているからです。
その理由をみていきましょう。
陣痛は子宮収縮作用のあるプロスタグランジンE2という物質の分泌が高まって起きます。
このプロスタグランジンE2という物質の分泌を促すのがサイトカインというものです。
サイトカインは炎症によって増える物質です。
臨月以前に、細菌などに感染して炎症が起きるとサイトカインが増え、プロスタグランジンE2が分泌され子宮の収縮が起き早産となるのですになるというわけです。
これと同じメカニズムが重い歯周病になるとあてはまるのです。
赤ちゃんのいる子宮には、妊娠中のママからたくさんの血液が入りこんでいます。
重い歯周病になると、歯周組織で起こった炎症により血液を通して炎症物質が徐々に全身に広がります。
そうすると、サイトカインが増えプロスタグランジンE2が分泌されます。
妊娠中のママの体は出産の準備が整ったとみなされ、子宮の収縮・陣痛が起き早産を引き起こしてしまうのです。
歯周病が重くなるにつれ、血中のサイトカインが増え、サイトカイン数値の高い人ほど出産時期が早くなっていることもわかってきています。
早産や低出生体重児として生まれた赤ちゃんは、感染による抵抗力が弱く病気になりやすいといわれています。
早産や低出生体重児の原因は様々ですが、歯周病の予防、進行を進めないように予防しておくことで、早産や低出生体重児出産を防げることもあるかもしれません。
ママの体と赤ちゃんを守る上で、妊娠中にできる歯のケアを精一杯してあげたいですね。
私は、安定期にはセルフケアでは限界なところをプロにお任せして歯のクリーニングや、歯の状態のチェックに行ってました。
歯医者さんは痛くなったら行くのではなく、予防のために行きましょう!