幼児食アドバイザーによる食育講座の第六講目です。
日に日に寒さが増してきましたね。
寒さを暦でも感じる冬至が、12月22日ですね。
日本の風習として、冬至の日にゆず湯に入る、「ん」のつく食べ物を食べる、なんきん(かぼちゃ)・れんこん・うどんなどで特にかぼちゃを食べる風習は全国に残っており、「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」と言い伝えられていますね。
そこで、今回は「かぼちゃ」について見ていきたいと思います。
かぼちゃの黄色は、体内でビタミンAになるカロテンです。
これが豊富に含まれるので肌や粘膜を丈夫にし感染症からの抵抗力をつけます。
そのほか、ビタミンB1・B2・C、老化防止動脈硬化予防に役立つといわれているビタミンEも豊富です。
かぼちゃは種類が多く、品種によって形や色がさまざまです。
16世紀にカンボジアから渡来したのでこの名がある。
唐から来たなすという意味で「とうなす」と言う呼び名もある。
日本かぼちゃと西洋かぼちゃに大別されます。
ぺぽかぼちゃの一種ズッキーニもかぼちゃの仲間です。
{種類}
日本かぼちゃ・・・一般的に菊形をしていて、果肉は水分が多く粘質、煮崩れしないのが特徴です。
カロリーは西洋かぼちゃの約半分です。
西洋かぼちゃ・・・現在のかぼちゃの主流です。
加熱するとホクホクすることから栗かぼちゃとも呼ばれます。
ゆでたもののカロテンは日本かぼちゃの約5倍、ビタミンは日本かぼちゃの約2倍です。
{選び方}
皮の色が薄く、ずっしりと重いものが良品です。(見た目より重いもの)
カット売りの場合は、切り口の色が新鮮で、ワタが乾いてないもの、種が引っ込んでなくて詰まっていて黄色が濃いものがいいです。
{保存}
丸ごとのかぼちゃは、冷暗所で長期保存できる。
カットしたものは痛みやすいワタの部分をくりぬいてラップをして冷蔵、1週間で使い切る。
茹でたり蒸したり(加熱)してからの冷凍は可能。
{調理方法}
日本かぼちゃ・・・線維が多く粘り気が強く、型崩れしないので、てんぷら・味噌汁の具・煮物などにむきます。
西洋かぼちゃ・・・ほくほくとしているので煮物・ポタージュ・サラダ・お菓子などにむきます。
*ポイント
丸のままラップをして電子レンジにかけ柔らかくしてからカットすると楽です。
かたいへたの部分を避けて包丁をいれます。
皮はカロテンなどの栄養素が豊富なのでなるべくむかないほうがいいが、所々むくと味がしみ込みやすいです。
日本の風習として、冬至の日にゆず湯に入る、「ん」のつく食べ物を食べる、なんきん(かぼちゃ)・れんこん・うどんなどで特にかぼちゃを食べる風習を現在も行うことで、なんだかほっこりしますよね。
今回はかぼちゃについてお話したので、ぜひ冬至の日のおかずの一品にとりいれていただけたら嬉しいです。
かぼちゃは、煮込んだりしても皮があったりして、かみごたえのある食材です。
しっかりかめるよう、味わえるよう日ごろの歯のお手入れも忘れないでくださいね。