実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座の第六講目です。
今日はクリスマスですね。
どんなクリスマススをお過ごしでしょうか?
さて、子育てをしていて気になること不安に思うことは毎日何かしら出てきますよね。
歯科に関わることでよく質問される中で一番多いものの中に「指しゃぶり」が挙げられます。
今回は「指しゃぶり」をテーマとしてお話ししたいと思います!
赤ちゃんの多くが指しゃぶりをしているかと思いますがなぜでしょうか。
指しゃぶりは2~3カ月から始まる子が多く、赤ちゃんの「吸てつ反射」という原始反射から起こる行為です。
「吸てつ反射」とは、赤ちゃんが口に入ってきたものを強く吸う反応です。
この反射があるからこそ、赤ちゃんは生後すぐからおっぱいを吸えるのです。
指しゃぶりは、偶然に自分の手が口に触れたことでおこると考えられています。
最初は拳を吸うことが多いですが、だんだん指を吸えるようになります。
そして、おっぱいと同じように、何かを吸うことで安らぎを覚えるようになるそうです。
また、指しゃぶりをすることで、指の感触を確認しています。
これは、五感の発達のために必要な行為です。
指しゃぶりは赤ちゃんが最初に出会う遊びかもしれないですね。
指しゃぶりは、歯並びに影響しないか心配されると思いますが、1歳ごろまでの指しゃぶりは問題ありませんが、3歳になっても長時間強い力でしゃぶっていると、いずれ歯並びの問題が起こることがあります。
2歳をすぎても、日中ずっと指しゃぶりをしている場合は、手遊びやスキンシップを増やすなどして気をそらせてあげるといいでしょう。
*年齢が大きくなってから指しゃぶりが原因で起こる歯やお口に関する問題は、歯の講座で詳しくお話したいと思います。
指しゃぶりは愛情不足から起こるのでしょうか?
いいえ。乳児期の指しゃぶりは、大部分の赤ちゃんに見られる一過性のもので、愛情不足とは関係ありません。
ただし、1歳をすぎても日中多く指しゃぶりをしている場合は、ママにかまってほしい気持ちを我慢している場合もあります。
様子を見て声掛けや抱っこをしてあげるといいでしょう。
指しゃぶりは赤ちゃんが本能的にすることで、五感を発達させるにも必要なことです。
指しゃぶりは、いつかは卒業するけれど、不安に思うママも多いと思います。
私も、母として初めての経験であり戸惑いました。
しかし、正しい知識を覚えて、納得した上で見守ることが大切だと思います。