マタニティ・小児歯科講座の第11講目です。
先日ママ会をしたときに話題にあがりました。
「そろそろ歯が生えてきたけど、いつぐらいから歯医者さんに連れて行ったらいいのかなぁ?」
「どこの歯医者さんでも赤ちゃんも診てくれるのかなぁ?」
私が歯科衛生士であるため歯の色々な質問を受けます 😳
確かに、内科と小児科が分かれているように、歯科でも小児歯科という分類があるのかなぁ、
いつから歯科医院で検診させるのかわからないですよね。。。。
そんなわけで、今回は 「小児歯科へ歯科検診に行こう!」というテーマでお話しします。
まず、小児歯科ってどんなところでしょうか?
こどもは予防歯科中心の治療が一番!です。
大人の永久歯列(歯並びや咬み合わせ)は、乳歯のあとにはえてくる永久歯によって形成されます。
そのため、子どものお口の中は、無歯顎の乳児→乳歯の幼児→乳歯と永久歯が混在した小学生と、刻々と、しかも大変著しく変化します。
健全なお子さまの成長を考えた場合、虫歯になってからの治療は良いことではありません。
小児歯科では成長に合わせて虫歯のない健康な歯並び・咬み合わせを育てていきます。
藤村歯科クリニックでは、
子供のうちに歯医者さんを好きになってもらいたい、というよりは嫌いにならないようにしたい。
そして自分の歯の健康の為に定期的にクリーニングを受けて、積極的に自分の歯を守ることができる大人になってもらいたい。
藤村歯科クリニックでは、子どもが嫌がらずに通える歯科医院を目指しています!
当歯科医院のこどもの歯科治療 😆
①TBI(歯磨き指導)-歯磨き上手な子どもにしよう!
歯磨きはもっとも大切な虫歯の予防方法です。
しかし、きちんと汚れを落とせていないのでは(つもり磨き)意味がありません。
虫歯を効果的に予防できる歯磨き方法をていねいにお伝えします。
- ①TBIでは、まずお子さんの歯磨きの欠点を見つけます。
- ②それから正しい歯磨きを一緒に練習します。
- ③虫歯予防の大切さ、歯磨きの大切さも一緒に学習していきます
②TBI(仕上げ磨き指導)-お母さん方に乳幼児の仕上げ磨きを説明します!
乳幼児の仕上げ磨きの説明-お母さんなど保護者に仕上げ磨きで難しいのは力加減です。 痛い仕上げ磨きは習慣化のマイナス要因になってしまいます。 当院では、お子さんに最適な痛くない仕上げ磨きの方法をわかりやすく説明しています。
仕上げ磨きは子育ての大切な要素です。 しっかり磨いて子どもの歯を守ってあげましょう!
③フッ素塗布
フッ素塗布は歯質が丈夫になるようにぜんぶの歯にぬる処置のことです。
まずフッ素についてですが・・・
フッ素とは自然環境の中にある元素のひとつで、土壌、海水中はもとより、土壌で育つ野菜や果物、海中で暮らす魚介類や海藻類にも含まれています。
人間の体の中では歯や骨に含まれており、WHO(世界保健機構)やFAO(食糧農業機構)では必須栄養素のひとつとして、フッ素をあげています。
このように普段の食事から自然に摂取されているフッ素ですが、むし歯予防に十分な量のフッ素を食事のみから得ることはできません。
現在市販されている商品の約85%にフッ素が配合されており、ほとんどの方が普段の歯みがきで自然と使っているでしょう。
法律で市販品のフッ素濃度は全て1000ppm以下と決められています。
歯科医院で使われるフッ素歯面塗布剤は、歯みがき剤の約10倍(9000ppm)という高濃度のものです。
フッ素は歯の外側にあるエナメル質の97%を占めるハイドロキシアパタイトに作用し、むし歯菌の出す酸から守る耐酸性をもつ組織、“フルオロアパタイト”に変化させます。
市販の低濃度のフッ素と歯医者さんでの高濃度のフッ素の相乗効果により、歯の表面は常に耐酸性のフルオロアパタイトの状態を維持することができるのです。
よって、歯医者さんでのフッ素塗布とご家庭での歯みがき剤の使用をお勧めしています。
④シーラント
むし歯になりやすい奥歯の溝を虫歯からふせぐために合成樹脂をながしこむことをシーラントといいます。
はえてすぐの虫歯のない状態であることが絶対の条件です。
永久歯はぜひおすすめします。効果は確実です。
ところが乳歯ではとても難しくなります。
なぜかというと、はえたばかりはそれこそ一歳だからです。
たとえば五歳児で来院してシーラント希望でもお母さんは虫歯になっていないと思っていても、もうなりかけている場合がよくあります。溝が虫歯ならその部分は削って虫歯のない状態でうめなければなりません。
そして、シーラントの欠点はすりへることです。
また、たせばよいのですが、溝が部分的に露出するとそこが虫歯になりやすいので要注意です。
定期的な管理が必要です。
いつ、どんなときに行くの??
前にもお話ししましたが、乳歯がむし歯になると進行が早いので、定期的に歯の状態を歯医者さんでみてもらいましょう。
乳歯がむし歯になると・・・
硬いものがかめなくなったりして偏食の原因になったり、歯が痛くて食べる楽しみがなくなり栄養失調に繋がる可能性もあります。
奥歯が生えてきたら、歯の状態と歯磨きのチェックのためにも検診をおすすめします。
お子様のペースに合わせて治療を行います。
怖がるお子さんを無理やり治療しても、きちんとした治療はなかなかできません。
また、精神的負担も大きいし、歯の健康への思いも生まれません。
そのようなことにならないよう、当歯科医院ではどのような治療でもお子さまの様子を見ながら進めていきます。
積極的な定期健診の活用で、お口の健康を一緒に守っていきましょう!