歯科衛生士がお話しする歯の講座の第13講目です。
今週で5月もおわりですね。
週末はお天気がいい日が続いてますよね。
みなさん、どのように過ごされてますか。
私は近場をお散歩したりして 外の空気を吸って日光浴を楽しんでます 😳
だんだん気温が上昇してきますので熱中症には気をつけて下さいね。
さて歯の講座では、むし歯についてをシリーズでお届けしています。
前回は「C1(初期の虫歯)」についてお話ししました。
今回は「C2(進行した虫歯)」についてお話します。
C2(進行した虫歯)
症状
前回からお話していますが再石灰化とは、唾液の中のカルシウムやリンが歯に沈着し、脱灰した部分を修復する働きの事です。
私達の体は侵され始めた歯を元に戻すために頑張っているのです。
しかし、これはあくまでも初期虫歯を少しずつ修復するに過ぎません。
放置しておけば、虫歯菌はどんどんその数を増やし、歯をおびやかします。
虫歯がエナメル質を超えて、その下の象牙質にまで及ぶと、病変は急速に広がって行きます。
象牙質はエナメル質と違って、それほど硬くないためです。
そのため、表面では小さな穴でしか無くても、奥ではとても大きなものになっている場合が多いのです。
また、進行した虫歯が歯髄(歯の神経)に近づくにしたがって、甘い物を食べると痛みを感じたり、冷たい空気や水がしみたりするといった自覚症状が現れて来ます。
この段階で発見する事が出来れば、まだ神経を取らずに、数回の来院で治療を終える事が出来ます。
この段階を第二度の虫歯 C2 と呼びます。
治療法
虫歯の治療は、むし歯(う蝕)が歯髄にまで達しているかどうかで変わってきます。
この段階の場合は歯髄付近まで達してはいますが、まだ歯髄は無事なので、C1と同様に虫歯になった部分を全て取り除き、詰め物を詰めるだけの処置で済みます。
ただし虫歯に侵されていて削った歯質が多い場合は、全体を覆うかぶせ物になる場合もあります。
虫歯を取り除いた後には、型取りをして、翌週にできた詰め物又はかぶせ物を付けられますので、2回で処置が終わります。
1日目
1.麻酔をします | 痛みが出ないように麻酔をします。 |
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2削ります | 虫歯になった部分を全て取り除きます。 |
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3.まもります | 神経を保護するために、セメントや薬剤でう窩を少し埋めます。 |
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4.削ります | 詰め物の適合をよくするため、残った歯質の形を整えます。 |
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5.型取り | 削った歯の型取りをします。 |
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6.しらべます | 噛み合わせの高さと状態を調べます。 |
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7.仮りのフタをします | 仮の詰め物で蓋をします。 |
2日目(約一週間後)
1.調整します | 仮の詰め物を外し、出来上がった詰め物の噛み合わせなどを微調整します。 |
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2.装着 | 詰めものをセメントで歯に固定します。 |
型取りをした後装着するまで長期間開いてしまったり、残っている歯質が欠けてしまったりすると、作った詰め物が入らなくなってしまう場合があるので注意が必要です。
C1の治療にくらべてC2は、
1回では終わらず基本的に2~3回かかる。
保険だと銀歯になり、
白い材料を使う場合は基本的に自費になり、
削る範囲が大きくなる、
といったものがあげられます。
歯医者さんに通う回数はできるだけ少ない方がいいですよね。
そのためにはむし歯にならないように予防と検診が大切であり、むし歯かな、と少しでも感じたら早期発見・治療に来院をおすすめします。