歯科衛生士がお話しする歯の講座の第15講目です。
台風が近づいてきていてお天気が心配な日々が続いていますよね!
雨風で危険な時の外出は気をつけて下さいね 😳
さて歯の講座では、むし歯についてをシリーズでお届けしています。
前回は「C3(歯髄まで進行した虫歯)」についてお話ししました。
今回は「C4(根っこだけが残った状態)」についてお話します。
C4(根っこだけが残った状態)
歯冠が溶けて無くなり、根の部分だけが残っている状態で、歯の神経は死んでしまっているのがほとんどです。
C4は放置されやすい状態ですが、全てのC4の根の先端にはうみの袋(根尖病巣)が作られていますので、歯ぐきが腫れやすくなり、突然激痛を伴う場合があります
ここまで進行している場合は、歯を残せるかどうかで治療の方法と回数が変わります。
①歯が残せない場合
痛くないように麻酔をして歯を抜き、うみの袋(根尖病巣)を取り出します。
治療は1回ですみます。
治療自体は終わりますが、その後をどうするかを相談し、入れ歯やブリッジ、インプラント、そのままにするなどの方法を取ります。
②歯が残せる場合
C3の場合と同様に根管治療をして被せ物をします。
たとえ歯の根が壊死していても、虫歯があまり進んでいなければ、歯を残すことができるのです。
ひとりひとり治療方針は違いますので、しっかり診査・診断をうけましょう。
このように、一度進行し始めてしまった虫歯は、正常な部分をどんどん食い荒らしていきます。
むし歯になってから治療するのではなく、それらの病気を予防するために定期的に歯の状態のチェックが重要となってきます。
病気になってから治療をしたとしても、失ってしまった歯や歯ぐきは元には戻りません。
だからこそ、しっかり予防していくことが大切なのです。