幼児食アドバイザーによる食育講の第16講目です。
連日、暑い日が続いています。
食欲もなくなりがちですが、子どもにはきちんと栄養を取らせないと、思いますよね。
気をつけておいても夏風邪や夏バテになってしまうときもありますよね。
夏バテの症状としては、「体が疲れやすくだるい」、「食欲がない」などが挙げられます。
そういった夏バテを予防するために、今回は食事面からみてみたいと思います!
暑いからといって飲み物だけで済ませてはいけません。
飲み物だけで満腹になり“食事が食べられない“とならないようにしましょう。
水分補給では、糖分などを含むエネルギーのある飲み物は避け、水や麦茶にします。
また、水分は食事中に野菜の味噌汁や牛乳、果物からも積極的に摂るようにしましょう。
子どもは毎日、体のあちらこちらの細胞が作り変えられていますが、糖分だけの飲み物を食事代わりにすると、主菜のたんぱく質やミネラル、ビタミン不足で細胞を作りかえることが出来ません。
そうならないために、朝昼晩、三食きちんと主菜中心に食べることが大切です。
夏バテ防止によく効くといわれているのはうなぎですよね。
うなぎが良く食べられる時期は土用丑の日です。
2014年の土用丑の日は7月29日です。
うなぎは、ビタミンはA、B1、B2、E、D、ミネラルはカルシウム、鉄分、亜鉛、脂質はDHA,EPA、さらにはコラーゲンも多く、実に栄養に富んだ食品です。
なかでもこの季節、注目すべきはビタミンAとB1.夏は汗をかくことでビタミンB1が不足し、血中に乳酸が増えて疲労がたまりがち。
これが夏バテの原因になると言われています。
うなぎにはビタミンB1とビタミンA、たんぱく質、など夏バテを予防するために必要な栄養素やミネラルが豊富と言われています。
また、ウナギは消化吸収が良く、夏の暑さで冷たいものをとりすぎて疲れきっている胃腸にも、とても優しい食材といえます。
しかし・・・うなぎは栄養豊富な食品ですがビタミンCだけは含んでいません。
ビタミンCを多く含む夏野菜(ピーマン、ししとう、にがうりなど)を上手に組み合わせた献立で、夏バテを撃退しましょう。
また、「ネバネバ食材」も夏バテに効果があると言われています。
特に、オクラのネバネバ成分には、胃を粘膜を守る働きがあると言われています。
山芋、オクラ、モロヘイヤ、もずく、昆布、わかめ、納豆などのネバネバ・ヌルヌルは、粘液多糖類と呼ばれ、その正体は水溶性食物繊維です。
それぞれ食品ごとに、アルギン酸、フコイダンなど種類はさまざまですが、どれも健康維持に大いなる働きをすることがわかってきました。
もうひとつ見逃せない点は、腸内環境を整える働きです。
ネバネバ食品の粘液多糖類は、便通を良くし、有害物質の排出を促します。
また、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やします。
この働きはネバネバ食品以外の水溶性食物繊維(ごぼう、豆類などに含まれる)にもありますが、一度にある程度の量を食べられるネバネバ食品はなかでも優等生と言えるでしょう。
暑さで食欲が今ひとつの時も、口当たりの良いネバネバ食品は食べやすいもの。
毎日の食卓に、冷たく仕上げた一品を加えてみてはいかがでしょう
楽しく美味しくそして健康に日々の食事が毎日を支えてくれてます。
そして、食べものを摂取するためのお口の健康も気をつけましょう!