幼児食アドバイザーによる食育講座の第19講目です。
暑かった夏も終わりを告げ、季節は秋へと移り変わってますね。
「読書の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」・・・と、秋の代名詞はたくさんありますが、やはり「食欲の秋」を欠かすことはできません 😀
“春に種をまき、秋に刈り取る””春に蕾をつけ、秋に実を結ぶ”、秋は収穫の季節なのです。
「食欲の秋」と呼ばれる理由
秋は短かく感じるものですが、この短期間に野山は、木の実・山野草の実・きのこなどのさまざまな食材に恵まれます。
まさに“実りの季節”・”食欲”の季節です。
「”食欲の秋”が体にもたらす役割」
•夏は気温が高く体温を維持することは簡単ですが、秋になると気温が下がり、体温を維持するためにより多くのエネルギーが必要になります。
そのため、秋には食欲が湧いてくるのです。
•でんぷん質や高たんぱくの食材に恵まれる秋にしっかり食べて、体にエネルギーを貯え、寒い冬に備えなさいと自然の恵みは教えてくれているのです。
秋の味覚
秋にはサンマや鮭などの魚介類は海水の温度が下がって身が締まり、りんご・柿などの果物も豊富に収穫されます。
また、秋・冬はあたたかい鍋物やおでんなどの煮込み料理に、ぴったりの野菜が旬を迎えます。
≪サンマ≫
•夏はオホーツク海、冬は沖縄近辺を回遊する一年魚で、千島列島沖、三陸沖、銚子沖と南下する間に脂を溜め込み、10月下旬には脂ののったおいしいサンマになります。
•サンマの脂にはコレステロールを減らし、脳血栓や動脈硬化、心筋梗塞、高血圧などに予防効果のある「DHA」や「EPA」といった不飽和脂肪酸がたっぷりと含まれています。
•皮膚や粘膜を丈夫にするビタミンAの一種である「レチノール」が多く含まれており、風邪をひきやすくなるこれからの季節にのどの粘膜を守るなど大切な役割を果たします。
≪きのこ≫
•きのこは、倒木や切り株などによく発生したことから「木の子」と言われるようになりました。
•日本には約5千種類のきのこが生息し、その内約120種が食用です。
その中でも市中に出回っているものは15~20種類にすぎません。
•きのこに豊富に含まれる食物繊維は、コレステロール値を下げ、生活習慣病やガンの予防にも効果的とされています。
≪根菜類≫
•根菜類とはさつまいも、じゃがいも、さといも、長いも、にんじん、ごぼう、れんこんなど、主に根を食用とする野菜のことで、いずれも秋から冬にかけて旬を迎えます。
•野菜は土の中に張った根が養分を吸収して育ちますが、根菜は土の中の養分を吸収・貯蔵している根の部分を食べるため特に栄養素が豊富です。
•体内でたんぱく質をエネルギーに替える働きのミネラルも豊富に含み、寒い季節に身体を温めるためにも積極的に食事に取り入れましょう。
どれも美味しい食材ばかりですね!
“実りの季節”・”食欲”の季節を満喫するためにも、歯をしっかり健康に保ちましょう!