歯科衛生士がお話しする歯の講座の第24講目です。
1月は「行く」といわれているようにあっという間に月末だなぁと感じています。
寒さが落ち着いたり、また冷え込んだりと気温差がある日々ですが体調を崩さないようにしてくださいね 😳
「歯周病について」はシリーズで講義をさせていただいています。
今回は歯周病の予防についてお話しします。
歯周病は感染症であるとともに、生活習慣が発症のきっかけになることから生活習慣病の1つともいわれていることをこれまでお話してきました。
感染の原因となる歯垢を取り除く歯みがきや、食生活などの生活習慣を見直して、全身の病気にもつながるおそれのある歯周病を予防しましょう。
正しく歯磨きをしましょう!
毎日何気なく行っている歯みがきですが、自己流の磨き方ではきちんと磨けていないことも多いものです。
磨き残しがあると歯垢(プラーク)が残ったままになり、歯周病菌の温床になってしまいます。
正しい歯みがき方法を覚えましょう。
●磨き方のコツ・・・バス法
歯周病の原因となるプラークを取り除くための磨き方です。
歯の表面に対して45度の角度で当てます。
歯ブラシが歯と歯ぐきの間に届くように気をつけながら、細かく動かして歯垢(プラーク)を落とします。
強く当てる必要はありません。
歯ブラシは鉛筆を持つように持ちます。
すみずみまで毛先を当ててブラッシングしましょう。
●歯ブラシの選び方
すみずみまで毛先が当たるようヘッドが小さめのもの、毛先は歯垢を落としやすいようある程度の固さがあるもの(歯ぐきを傷付けない程度)のものを選ぶとよいでしょう。
毛先が開いてきた歯ブラシは歯垢を落とす能力が劣るので交換しましょう。
見た目に変化がなくてもブラシの弾力が劣ってきますので、1ヶ月に1度は交換することをおすすめします。
●補助用具の併用
歯ブラシで歯の表面や側面を丁寧に磨いても、歯と歯の間のプラークを除去することは難しいものです。
歯ブラシの届きにくい部分の歯垢をしっかり落とすためにデンタルフロスや歯間ブラシなどを併用するとよいでしょう。
使用方法がわからなかったり、難しいと感じるところは歯科衛生士がしっかりご指導いたします。
●歯科医院でプロによるチェック
定期的に歯科医院でのチェックを受けましょう。
ご自身では除去できない歯石ができていたら除去してもらったり、ブラッシング指導をお願いすることもできます。
生活習慣を見直しましょう!
疲れやストレスがたまっていたり、喫煙などの習慣があると、免疫機能が落ちて細菌に感染しやすくなります。
●栄養バランスのとれた食事
歯周病菌に負けないからだ作りのため、バランスのとれた食事をすることが大切です。
抗酸化作用のあるビタミンCや血行をよくするビタミンEを含む食品を積極的にとりましょう。
●アルコールやたばこは、ほどほどに。
特にビタミンCを破壊するといわれているたばこは禁煙するのが望ましいでしょう。
●免疫力をアップさせる
規則正しい生活や十分な睡眠、疲れやストレスをためない生活を心がけましょう。
歯周病は感染症であるとともに、生活習慣が発症のきっかけになることから生活習慣病の1つともいわれています。
歯垢を取り除く歯みがきや、生活習慣を見直して、全身の病気にもつながるおそれのある歯周病を予防しましょう。
そして、歯科医院で定期的に健診を受けることで、必要に応じて専門的プラーク除去を受けることができ、お口を常にプラークの少ない状態に保つことができます。