歯科衛生士がお話しする栄養指導講座の第1講目です。
今週末はバレンタインデーですね 😳
自分へのご褒美として購入される方が多くなってきている最近ですが、皆さんはどんなバレンタインデーにされますか?
私からの提案としては・・・チョコレートと一緒に歯ブラシや歯磨き粉を添えてみてはいかかがでしょうか 😆
「食べた後は磨いてね★」っと!!
さて、歯科衛生士はお口の健康を守り予防を薦めるために、全身の健康を保つための栄養学もしっかり勉強しています。
歯科衛生士学校では栄養指導の授業も受け、国家試験にも出題されます。
それらで学んだこと、そして臨床の現場に出てから学んできたことを踏まえて「歯科衛生士がお話しする栄養指導」の講義をさせていただきます。
第1講目は「糖質ゼロ・糖類ゼロって?」というテーマです。
動いているとき、考えているとき、そして寝ているときも生きている限り、からだは常にエネルギーを消費し続けています。
このエネルギー源になるのが、まず糖質です。
二糖類以上の糖質の多くは消化器官で分解されてぶどう糖に変わり、全身の細胞で使われます。
脂質も、そしてたんぱく質もエネルギー源として使われます。
しかし真っ先に使われるのがぶどう糖なのです。
ぶどう糖は、生命維持に欠かせません。
脳は、エネルギー源の多くをぶどう糖に頼っていますし、全身の細胞に酸素を届ける血液中の赤血球は、ぶどう糖しか利用できないんです。
からだにとって大切なエネルギー源である糖質ですが、必要以上にとり過ぎてしまうと、余った糖質(ぶどう糖)が、さまざまなトラブルを引き起こします。
ぶどう糖が中性脂肪に変わり、体脂肪として過剰にたまれば肥満です。
ぶどう糖がたんぱく質と結びつく「糖化」も見逃せません。
糖化したたんぱく質は本来の機能を失ってしまい、肌や骨の老化も加速させます。
血液をドロドロにする原因にもなっていて、動脈硬化や糖尿病を進行させます。
その結果、命取りになりかねない心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなるのです。
全身の血流も悪くなり、神経が痛み、免疫力も低下し、歯周病や感染症、認知症、骨粗しょう症、がん……などの誘因にもなることが分かってきました。
糖質のとり過ぎは、老化と万病の“ベース”を作っていると言ってもいいでしょう。
現在、糖質制限や糖質コントロールなど、糖質を考えた食事が話題になっています。
コーヒーやビール、お菓子などで「糖質ゼロ」、「糖類ゼロ」という表示を見かけませんか?
●食品の表示について
実は、ゼロと表示されていても糖質や糖類が全く含まれていないわけではありません。
正しい意味を理解しましょう!
「糖質ゼロ」
食品100グラムあるいは飲料100ml中に含まれる糖質が0.5グラム未満の場合、「糖質ゼロ」と表示ができます。
「糖類ゼロ」
食品100グラムあるいは飲料100ml中に含まれる糖類が0.5グラム 未満の場合、「糖類ゼロ」と表示ができます。
●「糖質」、「糖類」の定義
糖質とは炭水化物から食物繊維を除いた総称で、糖類は糖質に含まれています。
500mlペットボトルで糖質ゼロと書かれていても、2.5グラム未満の糖質は含まれている可能性があります。
カロリー表示などの記載事項をよくみて購入しましょう!
皆さんは「糖質ゼロ」、「糖類ゼロ」の正しい意味を理解していましたか?
今回は糖質の定義や糖質の注意すべきことをお話ししました。
次回は糖質のうまく付き合うコツをお話ししますのでぜひ講義をおたのしみに!
わかっているようで正しい知識を知らないことを、ここで学んでいただき日常に役立ててもらえるとうれしいです。