歯科衛生士がお話しする歯の講座の第25講目です。
寒さが落ち着いたかなと思えば、また寒くなりと気温の変化が不安定ですね・・・
しっかり食べて、質のいい睡眠をとり体調を崩さないよう気を付けてくださいね!
しっかり食べるということから、せっかくなので歯周病予防にいい食についてお話ししたいと思います。
歯周病を治すことも大切ですが、歯周病にならない口腔内環境をつくっていくことが重要です。
いくつになっても自分の歯で食事を楽しみたいと思えば、歯周病に対する予防が必要不可欠になってきます。
歯周病に効くといわれている食材とは
歯周病に効くといわれている食材とは、歯肉からの出血を防ぐといわれているビタミンです。
特にビタミンA・Cは歯周病予防に欠かせません。
歯茎を強化するためにしっかり食べましょう。
ビタミンAとして働く成分を多く含む食品は、レバー、うなぎ、バター、マーガリン、チーズ、卵、緑黄色野菜などです。
ビタミンCの多い食品は、果物(とくにかんきつ類やイチゴ)、野菜、いもなどです。
ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いので、できるだけ新鮮な生で食べるのがよいことになります。
ポイントは、洗いすぎたり、ゆですぎたり、水にさらしすぎたりしないことです。
そして、歯の健康を保つといわれているカルシウムなどです。
特に体が吸収しやすいのはヨーグルト・牛乳・脱脂粉乳に含まれるカルシウムです。
毎日の自分の食事に含めるようにしましょう。
歯肉に炎症が生じる歯周病の初期のころは、歯肉のはれ出血がみられます。
その際は、血液を凝固させ出血を抑える効果と骨や歯の健康維持にもなるビタミンKが有効です。
ビタミンKを多く含むもの・・・納豆・ほうれん草・春菊・小松菜・など
※妊娠中や授乳中のかたなどは特に不足しやすので意識してとりましょう!
しかし 『この食べ物を食べれば歯周病が治る!』
といったものはありません。
大切なのは「ビタミン・カルシウム・たんぱく質・炭水化物」など、 歯周病菌に負けないからだ作りのため、栄養バランスの取れた食生活を心がけることなのです!
そして、食事による”噛む”という行為はただ食物を消化しやすくするというだけではなく、歯茎の血行を促進し、そのことで分泌される唾液によって口の中を浄化するといった流れにより、口の中を丈夫で清潔にし歯周病を防ぐ事に繋がります。
普段からなるべく固い物を食べ、よく噛むということを意識するのが大切です。
同時に、日々の歯磨きは重要です!!
歯磨きをおろそかにしていては、効果はありません。
栄養バランスの取れた食生活と正しい歯磨きが歯周病予防につながっていくのです。