歯科衛生士がお話しする栄養指導の第2講目です。
桃の節句も終わり、そろそろ本格的に春の準備ですね!
3月は新しいスタートの準備期間でもあります。
4月からはこれを頑張ろうと目標をたててみるのもいいかもしれませんね 😳
さて、前回は糖質の定義や糖質の注意すべきことをお話ししました。
今回は糖質とうまく付き合うコツについてお話したいと思います。
糖質をうまくコントロールすることにより、ダイエットにもつながります。
糖質制限ダイエット、というダイエット方法がありますよね。
名前の通り、糖質を制限することで痩せる、というダイエットです。
この仕組みをみてみたいと思います。
糖質を摂り過ぎれば太る、なんてことが誰もが知っていることですね。
前回もお話ししましたが、『糖』はケーキなどの甘いお菓子だけに含まれるものではなく、小麦やとうもろこしなどに含まれているデンプンも糖質の一つです。
これらを摂り過ぎると太るのですね。
そこで糖質制限を考える方が多いと思います。
糖質制限の正体は、インスリンの節約です。
糖質で太るのは、からだに糖質が入ってきたときに分泌されるホルモンのインスリンが、エネルギーとして使いきれなかった栄養分を、体脂肪としてせっせとため込ませてしまうからなのです。
とくにいけないのが、食後一気にインスリンが出てくることです。
糖質の摂取量が多ければ多いほど、インスリンの分泌量も増えてしまいます。
そして、糖質の摂り過ぎによって集中力の低下やイライラ、不安感、憂うつになるなど神経伝達物質やホルモンの影響で脳がうまく働かなくなり、それらの症状を引き起こします。
さらに、血液をドロドロにして動脈硬化の原因となり、血流も悪くさせますから冷え性や肩こり、肌荒れ、さらには認知症や骨粗鬆症などの病気も招くとされています。糖質の摂り過ぎには注意したいですね。
糖質は太る、美肌に悪い、病気になる、と思っても無理して制限しようとするとリバウンドしてしまいます。
無理なく、糖質制限をするためには次のようなことに注意して糖質を摂取しましょう。
ワンポイントアドバイス★
- 米や小麦は、精製されたものほど糖質が高くなります。
玄米や全粉粒などの未精製のものを選ぶといいでしょう。
小麦粉から作られるパンや麺類、米が原料のビーフンもNGです。
食物繊維の多い玄米などは消化・吸収もゆるやかなので、糖質の吸収を抑えてくれます。
- 食事は糖質の多い主食より、野菜や海藻などの食物繊維から食べると血糖値の急上昇を防ぐことができます。
糖質は人間の体に必要なものですが、摂り過ぎはよくないです。
糖質との上手な付き合い方を学んで、無理をしないように糖質制限をしましょう。