歯科衛生士がお話しする歯の講座の第30講目です。
夏日の日があったり、少し涼しい日があったりと気温差がある日が続いていますね。
毎日着る服を悩んだりとしていますが、皆さんも体調管理しっかりと行ってくださいね!
さて、皆さんは歯ブラシはどのくらいの頻度で交換していますか?
毎日使う歯ブラシですが、その交換時期をはるかに超えたものを使い続けている人が多いようといわれています。
明確な交換時期が分かりにくい歯ブラシですが、定期的に交換しないときちんと歯の汚れを落とすことができず、毎日歯ブラシをしても虫歯や歯茎のトラブルにつながる恐れがあるとされています。
歯のトラブルは体の健康にも影響を与えるものです。
正しい歯磨きは歯を守るだけではなく丈夫な体を作ることにもなり、なんと長生きにも関係していると言われています。
そんな大切な歯を守るための歯ブラシですが、「交換時期はいつ?」「どのように選んだらいいの?」と悩んでいる人のために正しい歯ブラシの交換時期についてお話ししたいと思います。
ブラシが広がり白く濁る時期は、使い始めて約一か月後と言われています。
そこで毎月8日を歯の日と歯ブラシ交換の日として、1997(平成9)年にサンスターが制定しました。
毎月交換することで常に良い状態の歯ブラシを使うことができ、磨き残しを減らすことができるのではないでしょうか?
日本人の習慣として、年明けに新しい歯ブラシを交換しようと、12月は古い歯ブラシをそのまま使う人が多いようで、特に12月の交換は重要視されています。
毛先が広がり交換時期を過ぎた歯ブラシを使っていると、毎日きちんと歯磨きをしても汚れが半分しか落ちていない状態になります。
そうなると当然虫歯になりやすくなり、歯垢(プラーク)が溜まりやすく口臭がきつくなる場合もあるのです。
ハブラシ植毛部の開き具合と歯垢(プラーク)除去率
公財)ライオン歯科衛生研究所調べ
※日本小児歯科学会 1985
この調査結果によると、約4割近く歯垢除去率が下がってしまいます
毛先が広がった歯ブラシは歯を磨いているつもりでも歯茎を必要以上に刺激し、知らないうちに傷つけている可能性があります。
適度な歯茎のブラッシングは血行を促進し、歯肉炎の予防や改善にもつながるのですが、広がった毛先では飛び出している箇所もあり、歯茎に刺さって出血することもあるのです。
歯ブラシは清潔にしているつもりでも、濡れた状態が長く続くことと口の中の汚れに触れるものなので、雑菌が繁殖しやすいものです。
まだ毛先が広がっていないからと言って使い続けることは、口の中に雑菌を入れていることになり、歯や歯茎のトラブルにもつながりかねません。
よって定期的に交換することが望ましいのです。
歯ブラシの値段は高くても300円以内でだいたいは購入できますよね。
一ヶ月に300円以内の出費を高いと考えるかどうかはその人の価値観により異なるかもしれませんが、歯ブラシによって得られる健康を考えれば、決して高くはない出費だと思いませんか。
ちゃんと歯ブラシもお手入れして、効果ある歯磨きにしてみてはいかがでしょうか 😆