実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座の第29講目です。
傘が手放せない梅雨の時期ですね・・・ 🙄
カッパや長靴がはけて大喜びなのは、こどもたちですね!
大人もときめくようなレイングッズでこの時期を楽しんでみましょう☆
さて、お子さんを持つ親御様からさまざまなご質問を受けます。
その質問についてこれから何回かにわけてお話ししていきたいと思います。
歯に白い線がついていて、歯ブラシでみがいてもとれません。これはなんですか?
これは、白班(はくはん)と言います。
白斑は初期虫歯のこともありますが、エナメル質形成不全の場合もあります。
唾液による自浄作用(自然に生じる清浄力)が悪い上の前歯に多く見られます。
初期虫歯の場合は、白班になっている部分の汚れをしっかりと毎日除去し(歯ブラシを当てる)、フッ化物の塗布など行うと「再石灰化」してもとのような歯に戻る可能性があります。
しかし、このままほうっておくと、茶色い線になり、穴があいてしまう可能性もあります。
エナメル質形成不全の場合の説明です。
歯の表面はエナメル質という、人の体の中で1番硬いもので覆われています。
そのエナメル質が何らかの原因で、先天的に影響を受けて、上手く作られなかった歯のことを、エナメル質形成不全と言います。
これは乳歯にも、永久歯にも見られます。
他の歯と比べて歯の質が弱かったり、柔らかかったりするので、虫歯になりやすく、進行も早いです。
そのため、日々注意して観察する必要があります。
エナメル質形成不全と聞いて、不安になると思います。
乳歯なら抜けてしまいますが、永久歯は一生付き合っていくものです。
しっかりケアが出来れば何も怖くありません。
しかし、知らなければ虫歯になりやすくより歯質を喪失する可能性があります。
生涯残していくにはこれらの予防や治療を行い大切な歯を守っていかなければなりません。
お子さんの歯に白斑かなと思うものが見られたら、歯医者さんを受診しましょう!