BLOG歯庵~歯科衛生士がお届けするオーラルヘルスの豆知識・当院での治療症例~

2016.05.20

実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座㉞~3歳までのおやつ~

実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座の34講目です。

5月も下旬に差し掛かってきました。

「何歳からおかしを食べさせていいですか?」とよく質問を受けます。
離乳食がおわり、なんでも食べられるようになり、親としては少し楽にもなってきた時期に感じることですよね。

活動も活発になり、食欲も旺盛になりご飯とごはんまでの間にお腹がすくこの時期、おやつで気を付けることをお話ししていきます!

なるべくむし歯にはならないようにしてあげたいですよね・・・

むし歯予防のために、3歳までのおやつに気を付けた方がよい理由は2つあります。
1つ目は、生えたばかりの歯はとてもむし歯になりやすいということです。
生えてから最初の1~2年は、まだ歯が弱いので、あっという間にむし歯がすすんでしまいます
1歳、2歳のころに生えた歯は、3歳くらいまではまだとても未熟な状態なのです。

もうひとつは、3歳までの時期は味覚や味の好み、食生活習慣がどんどん確立されていく時なので、この時期にアメやチョコレート、ジュースなどの濃い甘い味を覚えてしまうと、その後も甘いものがないといられない生活になってしまいがちだからです。
2歳以下でむし歯になってしまった子は、その後もむし歯ができる確率がとても高いことが報告されています。

栄養面からみても、大人が食べるようなお菓子は、糖分や塩分、脂肪分、香辛料、添加物がたくさん入っているものもあります。
ほんのちょっとだけ、と思っても、1歳や2歳の子の体にとってはかなりの量になってしまいます。

この時期のおやつは、3回の食事だけではとりきれない分の栄養をおぎなうことが目的なので、甘いおかしである必要はありません。
朝昼夜の3回の食事の間に1~2回、10時と3時、などなるべく時間を決めて、おにぎりやパン、バナナ、おいもをチンしたもの、チーズなど、手軽で栄養のあるものをあげてください。
わざわざおやつを買うという手間や経済コストも減ります。

 

「くだものは虫歯になりますか?」という質問も多いです。
時間を決めたおやつの時間やお食事の時にくだものを食べるのは心配ありません。
でも、くだものにも果糖という糖分が入っていますので、全くむし歯の原因にならないわけではありません。
ダラダラと1日に何度も食べさせるのはやめましょう。
そして、缶詰のくだものは糖分がとてもたくさん入っていますので気を付けましょう!

この時期に大切なことは、「ぐずったらおかし」とか「ごほうびにおかし」、という習慣をつけないことです
おやつは1日1~2回、なるべく時間を決めて、それ以外の時間にはあげないように心がけましょう。
「わが家のおやつ」のルールをしっかり作ってみてはいかがでしょう。。

大阪市天王寺区上本町の歯医者|藤村歯科クリニック大阪市天王寺区上本町の歯医者|藤村歯科クリニック

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