実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座の第49講目です。
夏休みもいよいよ終わりに近づいてきましたね!
夏休み中はだらだらと、アイスクリームやジュースや冷たい・甘いものを食べましたか・・・??
新学期始まって、歯が痛い・・・ってなってしまう子も多いのでは・・・( ̄ロ ̄lll)
乳歯は永久歯と比べると歯質が弱く、厚さも2分の1程度しかありません。
そのため、虫歯の進行が早く広い範囲に広がります。
乳歯の虫歯を見つけたら早めに治療しましょう。
そのままにしていると、歯肉内で成長を続けている永久歯に悪い影響を及ぼすこともあります。
虫歯は、初期段階では白いものもあります。
悪化してくると黒く変色していくのですが、乳歯はやわらかいため、進行も早くなります。
痛みは出たり、引いたりしますので、子供が痛いと言っても、次の日には治ってしまい、見過ごされてしまうことがあります。
なので、仕上げの歯磨きをする際などに、お子様さんの歯をよく観察して下さい。
虫歯が多い場合は歯医者さんの定期健診に行きましょう。
乳歯で虫歯が多い子は治療しないでいると、生え変わった永久歯も結局は虫歯になってしまいます。
虫歯になる原因は歯や歯磨きの仕方だけに問題があるのではなく、その子の唾液の性質も大きく関係しています。
虫歯の乳歯が抜けて生え変わったとしても、唾液の性質や口腔内の環境が同じであれば、それを改善しない限り永久歯もまた同じように虫歯になります。
子供はまだ痛みの感覚が発達していないため、痛みがあっても気付きにくいので虫歯が大きく進行してしまうことが多いのです。
虫歯の痛みで感じるよりも、虫歯で穴が開いて、そこに食べカスが詰まって歯茎が腫れて痛い場合が多いのです。
こどもの歯を虫歯にしてしまった原因を、かかりつけの歯医者さんと共に考え、お子さんのお口をとりまく生活環境を改善していかないと、せっかく治療した歯もまた虫歯になってしまう可能性があります。
定期的に歯医者さんで検診を受け、なるべく早い段階で処置ができるようにしましょう。