歯科衛生士がお話しする歯の講座の55講目です。
新年あけましておめでとうございます。
ことしも藤村歯科クリニックを宜しくお願いします。
いよいよインフルエンザが流行り始め、大阪にもインフルエンザ警報がだされていました。
感染しないためには、予防が大事です!
思いつくとしたら・・・手洗い・うがい・栄養・睡眠・・・・
歯科に関連するものといったら「うがい」です。
なので今回は、歯科の視点から見た「うがい」についてお話しします。
うがいと言えば、風邪の予防や、のどの痛みを和らげるというイメージがありますが、うがいは口の中の悪い細菌を除去して清潔にする効果があるので、いろいろな症状の緩和に有効といわれています。
うがい薬を上手に使って口腔内の環境を整えてみてはいかがでしょうか。
口の中には、歯や歯肉のまわりに付着する細菌がいます。
この細菌とその代謝物のかたまりを歯垢(しこう・プラーク)と呼び、このプラークはむし歯や歯周病の原因になります。
ですから、意識をして口の中の環境を整えることが大切といわれています。
うがいでは、歯ブラシのように完全にプラークを取ることはできませんが、ある程度の汚れを除去し、清潔にすることができます。
『ブクブクうがい』と『ガラガラうがい』で、口の中とのどの奥をしっかりと洗い流しましょう
炎症のある病的な状態のときに使用するうがい薬を『含漱剤(がんそうざい)』と呼びますが、これは、医薬品である『イソジン』や『アズレン』などの殺菌消毒効果があるタイプです。
主に抜歯後や手術後、口内炎やのどの痛みなど、炎症があるときに使用します。
特に、口内炎は殺菌消毒してから塗り薬を使うと効果的です。
含漱剤では殺菌効果が強すぎて、菌交代現象(その薬剤に対する耐性菌が異常に増殖する現象)やアレルギーが起こる可能性がありますが、そうしたことがない洗口液もあります。
日ごろからうがいをすることの重要性、「口とのどを洗い流す」ことを意識し、口内炎や口臭予防にも役立てたいものです。