歯科衛生士がお話しする歯の講座の第58講目です。
今日も雪がちらついてましたね。
寒さが厳しく体調も崩しやすいので気を付けてくださいね 🙄
先日、「歯石がつきやすいのですが、歯石って本当にとるべきですか?」というご質問を受けました。
どうなのでしょうか?
ということで、今回は「歯石」についてお話ししたいと思います。
歯石とは、簡単に言うとプラーク(細菌のかたまり)が唾のミネラルなどの影響により、石のように固まって歯にこびりついたものです。
表面がザラザラしているためにプラークが付きやすくなっています。
ネットなどの情報で「歯石はとらないほうがいい」という記事を目にすることがあります。
「歯石には歯を固定する効果があり、とってしまうと歯がぐらつくだろう」というのが理由にあげられていますが、これは間違いです。
歯を固定することそのものに、歯を持たせる効果はありません。
それよりも歯をきれいにして細菌をつきにくくすることが大切だといわれています。
歯石をとると歯と歯の隙間が空いたようになったり、歯がしみることがあります。
歯と歯のあいだの隙間は、歯周病の進行によって歯ぐきが下がり歯と歯のあいだにすきまができて、そこに歯石が入り込んでいたのです。
歯石がなくなると歯間ブラシなどが入りやすくなるので、掃除が容易になります。
お口のなかには、みがいていても、どうしても歯石がつきやすい場所があります。
それは唾液の近くにある歯で、下の前歯の裏側、上の歯の奥歯の表側がつきやすいです。
今までは歯ぐきの上につく歯石のお話しをしてきましたが、歯ぐきの下にも歯石ができます。
色は黒く歯ぐきの上にできる歯石よりも固いといわれています。
歯周病を悪化させる細菌をたくさん含んだプラークが付着します。
しかも歯ぐきの深いところにあるので歯ブラシでは届きません。
歯科医院で歯科衛生士さんにとってもらい再びつかないように歯ブラシ指導も受けるといいでしょう。
藤村歯科クリニックにご相談ください。