歯科衛生士がお話しする歯の講座の第59講目です。
テレビで恵方巻の特集を見ましたが、1月が終わるのも早いですね・・・
もうすぐ節分です!
雪のように吹雪ながらあっという間に去った1か月でした 。
さて、突然ですが
あなたは「何のために歯を磨いていますか?」
私たち日本人は毎日、当たり前のように歯を磨きますよね?
顔を洗う、お風呂に入る、食事をする・・・それらと同じように何となく歯ブラシを持ち、なんとなく鏡を見て、いや見てなかったり、なんとなくお口の中へ入れていませんか?
特に何かを意識するわけでもなく、毎日同じ作業の繰り返しではないでしょうか?
日本人の95%は毎日歯を磨いているといわれています。(平成28年 歯科疾患実態調査)
しかし、幼少期に親から「歯は磨いた?」と聞かれても、恐らく自分のお口にあった正しい磨き方を指導されることはありませんよね。
私自身ももちろんそうでしたし、ほとんどの方が正しい方法を知らずに漠然と歯ブラシを動かしているのです。
ゴルフで言うと正しいスイングの仕方があると思いますが、何も考えずに我流でただクラブを振り回しているようなものです。
つまり磨いているけど、きちんと磨けているかどうかは・・・
いったい何のために磨くのでしょうか?
汚れを落とすため・・・その汚れとは何でしょうか?
どこに汚れはつきやすいのか? その汚れを落とすにはどんな歯ブラシでどんな磨き方だと効果的にできるのか?
こういうことを理解して磨くのと、理解せずに磨くのとでは大違いです。
そもそも汚れとは何でしょうか?
「食べかす」と考える人が大半かと思いますが、本来、歯磨きで落とすのは「細菌の集合体」です。専門的に言うとプラーク(歯垢)です。
お口の中にはすごい数の細菌がいます。
この細菌たちの繁殖力はすごいです。
どんどんどんどん増殖していきます。
そういう汚れを落とすために、毎日正しい方法で磨くことが必要です。そして虫歯や歯周病という病気を予防するために歯磨きをするのです。
また次回以降でポイントをお伝えしていこうと思います。