歯科衛生士がお話しする歯の講座の64講目です。
最近は急な夕立がありびっくりしますね。
台風も来ているのでお気を付けくださいね。
さて、一人ひとりに合う歯ブラシの選び方のシリーズの第2です。
今回はよくある疑問に答えていきたいと思います。
歯ブラシの交換目安は?
歯ブラシの使用日数が経過すると、毛先が広がり弾力性がなくなっていきます。
当然、汚れを落とす率が悪くなります。
歯ブラシの毛先に細菌が繁殖してきたりもします。
基本的には1日2~3回歯磨きをしている場合、歯ブラシの交換目安は1か月が望ましいです。
また、1か月たっていなくても毛先が広がっていたり、白く濁っていたりする場合、その時点で歯ブラシを交換することをおすすめします。
劣化した歯ブラシを使い続けると、衛生上の観点からも良いとは言えないでしょう。
大きな歯ブラシっていいのですか?
歯ブラシは口を磨くわけでもなく、歯を磨くものです。
体格が大きいからといって、歯も大きいとはかぎりません。
歯を1本ずつ磨くので大きな歯ブラシでは小回りが利かずに磨き残しが増えるともいわれています。
歯ブラシで歯肉が傷ついた?
「かため」の歯ブラシが好きでどうしてもそれで磨きたいというかたに多く、歯肉が退縮しエナメル質がすり減っている方もいます。
どうしても「かため」が好きな方は、持ち方はペングリップにして、歯ブラシの動かし方が大きいと歯肉に傷がつきやすいので、大きく動かさない、力を入れすぎない、ということに注意してください。
格安歯ブラシってどうなの?
安いものの中にはいいものはあるかとは思いますが、探しだすのは困難です。
歯科専売品に比べて、耐久性や素材の質、毛先の形状などが大きく異なります。
安価なものの多くは、毛先が乱れるのが早かったり毛先がきれいにカットされていないものが多かったりもします。
磨いているのに磨けていない、歯肉にダメージを与える可能性が出てきます。
酸蝕症といわれたときはどうしましょう?
お口の中が酸性に傾いているために、歯が脱灰しやすく、硬めの歯ブラシで磨くとエナメル質が薄くなりやすいといわれています。
研磨剤の多い歯磨剤は避けましょう。
歯科で使われている歯ブラシについて説明させていただきました。
歯ブラシを変えただけで磨きやすくなったり、お口の中のコントロールがうまくできるようになったといわれます。
人生を健康で楽しんでいただけるようなお手伝いが出来ればと思っております。