歯科衛生士がお話しする歯の講座75講目です。
10月というのに暑い日が続きましたね。
今年は暖冬という予報を聞きました。
まだまだ半袖がしまえそうになさそうですね。
さて、みなさんは、ふとした瞬間に力が入っていませんか・
睡眠中の「歯ぎしり」や、日中ストレスを感じると起こりがちな「食いしばり」。
口内のトラブルだけでなく、頭痛や首・肩こり、不眠にもつながるこの症状、気づかないうちに、あなたもやっているかもしれません。
正しい知識を知り、上手に付き合ってみよう。
仕事中に気づいたら奥歯を食いしばっていた、睡眠中の歯ぎしりを家族に指摘された、などの経験はありませんか?
毎日忙しい日本人は「歯を食いしばって」頑張っている人も多いはずです。
でも、食いしばりがひどくなると、知覚過敏や歯周病といった口腔トラブル、頭痛や肩こり、うつなどの原因になるともいわれています。
「ひどくなるとからだに悪影響を与えますが、食いしばりはストレス発散のために必要な行為でもあるので、必ずしも悪ともいわれていません。
食いしばりの正しい知識とセルフケアを知って、上手に付き合うことが必要」ともいわれています。
そもそも歯ぎしり・食いしばりってどんなもの?
本来、上下の歯が接触する時間は、食事や唾液を飲み込むときなど1日20分程度ですが、寝ているときや起きているときを問わずに歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりすることがあります。
歯ぎしり・食いしばりには3種類のタイプがあります。
睡眠時に上下の歯をこすり合わせてギリギリと音がするグライディング・・・一般的に歯ぎしりといったら、このタイプです。
無意識に上下の歯を左右に動かしてこすり合わせるために、ギリギリと音がする。
睡眠中にしていることが多く、家族から指摘されて発覚するケースがほとんどです。
上下の歯を強くかみしめるクレンチング・・・上下の歯をぎゅっと食いしばったり、かみ締めたりする行為です。
仕事中や不安や心配事を抱えすぎているときなど無意識のうちに行っていることも多い。
音がしないので周囲がきづきにくいといわれています。
上下の歯をカチカチと音を立てるタッピング・・・上下の歯をぶつけ合って、カチカチと鳴らすタイプです。
歯ぎしりを行う人の中では、少ないタイプです。
グライディングやクレンチングに比べると、軽い接触なので歯への影響も少ないといわれています。
また続きは・・・