歯科衛生士がお話しする歯の講座の第81講目です。
新年あけましておめでとうございます。
今年も藤村歯科クリニック、この歯っっぴークラブをお願いします。
藤村歯科クリニックは1月5日から診療開始となります。
よく噛める?のシリーズの続きです。
噛むことと認知症機能にはたいへん密接な関係があり、噛むことによって脳の血流が増え、認知症機能が活性化されるがわかっています。
つまり、歯がないかたでも、入れ歯をきちんと使って噛むことで、自分の歯があるのと同程度の活性化を得られている可能性があるわけです。
噛めるお口は、低栄養の予防はもちろん、認知症の予防にもたいへん重要です。
藤村歯科クリニックにぜひご相談いただき、入れ歯の他、インプラント治療にも視野に入れるなど、ご自分に合う治療の選択肢を検討して、ぜひ噛めるお口を取り戻してください。
歯科治療を受け「よく噛めるお口」が戻ってきたら、噛めなかったときの食習慣をそのまま続けてしまっていないか、一度確認してみましょう。
インプラント治療を受ける方は、それまでずっと歯で苦労なさったかたが多いです。
よく噛めずにいたあいだ、食べやすい物を選んで食べていた癖や嗜好が、噛めるようになってからもそのまま残っていて、肉をかみ切れるようになったのに避けているかたが少なくないのです。
噛めるようになっても食事内容がそのままでは、栄養が改善されません。
ぜひ食事内容を見直してください。
なかでももっとも気になるのが、噛めないときについた「糖質過多」の食習慣をそのまま続けてしまっているかたです。
こうしたかたが「インプラントにしたら食が進む」と食事を楽しみ、糖質過多のまま食事の量を増やしてしまうとカロリーオーバーになります。
肥満や歯周病のリスクが急激に増大してしまいます。
「インプラント治療で食べられるようになった。でも数年したら糖尿病に!」なんてことになったら、悔やんでも悔やみきれません。
とくにインプラントを入れた患者さんは、治療が終わると劇的に噛めるようになり、放っておくと栄養の偏りがそのまま拡大しがちですので、自治体や健康保険組合などが行っている栄養セミナーで、管理栄養士さんの個別の栄養指導を受けることを強くおすすめします。
私たちの健康は、私たちが意識している以上に「噛める・噛めない」の影響を受けています。
歳をとってもいきいきと生活を楽しめるアクティブシニアを目指して、働きざかりの頃から歯科治療と予防指導を受け、大切な歯をしっかりと守っていきましょう。