BLOG歯庵~歯科衛生士がお届けするオーラルヘルスの豆知識・当院での治療症例~

2019.02.14

歯科衛生士がお話しする歯の講座84~歯ぎしりにご用心!②~

歯科衛生士がお話しする歯の講座の第84講目です。

連休は大型寒波でしたね!
来週からは少しずつ暖かくなるようですね☆

さて歯ぎしりにご用心!という項目でお話ししている続きです。

よい歯ぎしりと悪い歯ぎしり、いったいどこが違うのでしょうか?

歯ぎしりの本来の機能であるストレス発散ができ、なおかつ歯もそれほど傷まないのが「良い歯ぎしり」といわれています。
歯を傷めてしまうのは「悪い歯ぎしり」といわれています。
「よい歯ぎしり」と「悪い歯ぎしり」の違い、それはかみ合わせにあるといわれています。
良いかみ合わせで、上の歯と下の歯がうまくかみ合っているかたは、歯ぎしりをしようとすると長く尖った上下の犬歯が歯ぎしりの力を受け止めてくれます。
歯ぎしりの力を長くて丈夫な歯根をもつ犬歯が引き受けてくれれば、ほかの歯にはほとんど負担がかからずにすむのです。
それに対して、犬歯がガチっとかみ合わない、奥歯ばかりで歯ぎしりするようなお口の場合、犬歯の支えがないので、奥歯に強い力が直接かかります。
また、あごの動きにストップがかからないので、下あごがグラインドしやすく、広範囲に歯が削られていってしまいます。
睡眠中に歯ぎしりをしている自覚がまったくないというかたもおられます。
みなさんの歯ぎしりがどんなふうにどの歯を傷めているのかが突き止めれば、どのような治療が適しているのか考えることができます。
治療しても繰り返し詰め物が取れる、かぶせ物が壊れるといった悩みを抱えている方は、「悪い歯ぎしり」をしている可能性があります。
大切な歯やせっかくの治療を台無しにする原因を突き止めてみませんか。

悪い歯ぎしりは歯にどんな悪さをする?

歯ぎしりの強い力で圧迫されたり揺さぶられたりしているうちに歯と、歯を支えている周りの組織はどんな影響を受けるのでしょうか?
欠ける・・知覚過敏の影響に
すり減る・・・知覚過敏の影響に
ヒビが入る・・・虫歯や知覚過敏の影響に
あごの骨が隆起する
歯根の先が圧迫してとける
力のかかる場所が傷んで楔状に欠ける
詰め物が取れる・・・詰め物の周りの歯が崩れたり欠けたりして不潔に。ときには詰め物が取れてしまうことも。
かぶせ物が割れる・・・セラッミクなどの白い陶製のかぶせ物が割れやすくなる。
歯が割れる・・・かぶせ物をかぶせた歯が強い力に耐えられず破折しやすくなる。

悪い歯ぎしりから歯を守るためにはどうしたらいいのか次回またお話しします。

 

 

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