歯科衛生士がお話しする歯の講座の88講目です。
寒の戻りがあった週末でしたね。
まだ冬物が手放せそうにないですね・・・
さて、歯周病の治療と予防のカギは歯みがきとメインテナンスといわれています。
その具体的なお話をしていきたいと思います。
「プラーク」という言葉、聞いたことがありますか?歯周病の原因は、プラークという細菌のかたまりです。
食べかすではないので、うがいや水洗いでは取れません。
排水溝のぬめりのようにベタベタヌルヌルしつこくくっつき、歯周病の治療と予防のかぎは、いかにプラークを除去するかといわれています。
プラーク・・・プラークのなかに隠れた歯周病菌の毒素で炎症が起きます。
歯ぐきが腫れ、歯を支える骨がジワジワ失われていきます。
歯石・・・歯周ポケットのなかにこびりついた歯石は軽石状で穴だらけ。
プラークまみれの歯石が細菌増殖の温床に。
確実に効果を上げるためのノウハウをお話ししたいと思います。
歯周病は、国内の成人の8割以上が罹患しているといわれる国民病です。
痛みがないからと放っていると10年後には・・・手遅れにならないうちに治療をはじめましょう。
「朝晩歯みがきしているのに、なぜ歯周病に?」とよく疑問に思われる方がいらっしゃいます。
それは、歯ブラシの毛先が必要な場所に十分に届いていないかもしれません。
プラークは、歯にベタベタとつく細菌のかたまりです。
このなかに潜む歯周病が出す毒素が、歯の周りの組織に炎症を起こします。
炎症で歯を支える骨が失われると、ついには歯がグラグラになってしまいます。
歯周病の特徴は、よほどひどくならないと症状が出にくいです。
そのため、歯ぐきの腫れに気づかずに過ごしている方、気づいていても治療の必要性を感じていないかたは多いとおもいます。
そして歯周病は治療も独特で、患者さんご自身が「よし、治すぞ」と腰を上げてくださる必要があります。
一緒に自ら治療に取り組んでくださらないと、なかなか成果があがらないという、やっかいな病気です。
というのも、プラークは毎日お口のなかにたまります。
歯科医院でいい治療を受けて徹底的にプラークを取り除いても、明日になれば、またたまります。
このプラークを毎日取り除けるのは「患者さんご自身の歯みがき」だけです。つまり、「患者さんの歯みがき=プラーク除去」こそ、治療であり、予防でもあるのです。
だからこそ歯科医院のプロに、歯周ポケットの奥までツルツルいクリーニングをしてもらい、患者さんご自身が歯ブラシとフロスでプラーク除去しやすい環境をしっかりと整えてもらう必要があります。
歯周病の治療は、患者さんにもいっしょに参加していただくことによって、はじめてよい結果を出すことができます。そして治療後のよい状態を長く保つことができます。
またつづきは次回に・・・