BLOG歯庵~歯科衛生士がお届けするオーラルヘルスの豆知識・当院での治療症例~

2019.04.23

歯科衛生士がお話しする歯の講座90~一緒に始めましょう③~

歯科衛生士がお話しする歯の講座の第90講目です。

春の陽気が心地よい毎日ですね。
いよいよ平成もあと少し!ゴールデンウイークまであと少し!
元気よく一週間を過ごしましょう☆

さて、歯科衛生士がお話しする歯の講座では、歯周病の治療&予防についてお話してます。
今回もその続きです。
なぜ再発予防にはメンテナンスが必須なのでしょうか?

歯周病を治療し炎症が止まってきたのは、患者さんご自身が歯みがきを頑張って、自ら治療に参加してくださったです。
とはいえ、治療がひと区切りしたからといって、「もうプラークをほったらかしでOK!」というわけにはいきませんよね。
それでは、炎症が再発してしまいます。
炎症のない爽快なお口をずっと維持していくために、おすすめしたいのが「メインテナンス」です。
メインテナンスでは、①歯ぐきの出血しやすさ、歯周ポケットの深さなどを調べ、歯周病が再発していないか、再発しかけていないかをチェックします。
②チェックの結果に応じて歯みがきを指導し③歯周ポケットのなかまで徹底的にクリーニングして毎日の歯みがきでは取り切れなかったプラークを除去します。
再発防止のために、歯みがきへのモチベーションを取り戻し、再発しやすい要注意ポイントをあらためて確認し、取りにくい細部のプラークもすっかりお掃除できた状態で、気持ちよくお帰り頂きます。
治療がひと区切りしたら、今度はそのよい状態を維持するために、ぜひ定期的なメインテナンスに通ってください。
歯があるかぎり、お口のなかにはプラークという雨が降り続き、決してやむことはありません。
自分が歯だとすれば、立っている地面がいつもぬかるんでいる。
そして、雨が降り続くかぎりぬかるみは続く。
それが歯周病です。
歯科で治療を受け、ぬかるんだ地面を歩きやすいようにならしても、雨が降り続けば元のぬかるみに戻ってしまいます。
歯周病を治したいと思うなら、まず傘をさして、雨をよける必要があります。
つまりこれが、歯みがきです、
傘をさせば自分の周りの地面のぬかるみがなくなり地ならしも楽です。
でも傘をさすのをやめたら、あっという間にぬかるんでしまいます。
だから歯みがきは継続しなければ意味がありません。
「歯科医院に行くと歯みがき指導ばかりだ」という気持ちになるかもしれませんが、歯周病のカギをにぎるのは歯みがきだといっても過言ではありません。
それだけに、なによりかかせないのが、患者さんに歯周病の治療について理解していただくことです。
参加型の治療であること、そして治療後のメインテナンスの意義を知っていただくことはとても重要です。
歯周病の治療とその再発防止。
大変かとお思いかもしれませんが、大丈夫です。
患者さんと歯科医院の二人三脚で続けていけば、からだの健康にもおおいに貢献します。
歯周病の治療は、早期に始めるほど簡単な治療ですみます。
先送りせず、すこやかなみらいのためにさっそくはじめてみませんか?

 

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