実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座の第24講目です。
長かったゴールデンウイークも終わりましたね。
春の暖かさから夏のような日差しを感じるようになってきましたね。
さて、今回は仕上げ磨きについてお話したいと思います。
「子どもの仕上げ磨きにてこずっている」というお母さん・お父さん、多いですよね。
泣かれたり、あばれられたり、逃げられたり、お口をがんとしてあけてくれなかったり・・・
歯みがきはもちろんとても大切ですけれど、頑張って毎晩続けてくださっているうちに「一日で一番つらいのが仕上げみがきタイム」「あれさえなければ・・・」となってしまうのは、歯科にとって、あまりにも残念すぎる事態です。
お子さんの歯の健康を守りつつ、親御さんにホッと一息ついていただけるような仕上げ磨きのアドバイスをお届けしたいと思います。
イヤイヤされちゃうその理由は?
赤ちゃんのお口に生えてきた小さな前歯、かわいいですよね。
はじめての下の前歯が生えてきたら、ぜひ仕上げ磨きをはじめましょう。
でもこのとき、ちょっとだけ注意が必要なんです。
赤ちゃんにとって「最初の歯ブラシ」は、みたことも触ったこともない「なんだか変なもの」なんです。
赤ちゃんからすれば、「なんだこれ!?」って感じだからです。
赤ちゃんって、おもちゃもぬいぐるみも、まず触ってみたり、舌でなめてみたりしゃぶったりしてますよね。
ああすることで、異物を認識し納得しているのです。
歯ブラシをお口に使うことにも、まずは納得してもらうことが大事です。
おそらく最初は、歯ブラシどころか、人からお口を触られること自体、慣れてないはずです。
指でお口の周りに軽く触れたり、お口の中をのぞかせてもらうことからはじめて、慣れてきたらチョコチョコとやさしく歯ブラシで触れてみましょう。
ご機嫌のいいときは、お膝にゴロンと寝かせ、歌を歌ったりして、スキンシップをかねた遊び感覚でやるのがコツです。
離乳食が本格的に始まる前の赤ちゃんのお口は、歯を守ってくれる唾液がとても豊富に分泌され、食生活もまだまだ虫歯のリスクが低い時期なので「少しずつ歯みがきの準備をはじめよう」という感じで大丈夫です。
2歳から始まるイヤイヤ期に突入する前に歯ブラシに慣れておくためにも、焦らず、ちょっとずつ進めていきましょう。
対策1・・・まずはスキンシップ
対策2・・・歯ブラシで驚かせない
対策3・・・遊び感覚で少しずつ
対策4・・・興味を引き出して
歯ブラシを使い終わったら、赤ちゃんの手の届かないところにしまいましょう。
興味をもって自分でお口の奥に入れたり、ヨチヨチ歩きのお子さんが手にもって転倒すると大変です。
続きはまた・・・