実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座の第25講目です。
5月も下旬となり、夏のような暑さが続いていますね。
まだ暑さに体が慣れていないので、体調を整えることや、熱中症にも気を付けないとですね。
さて、仕上げ磨きマニュアルのシリーズでお話ししています。
今回は、「イヤイヤ期に突入!どう乗り切る?」というテーマでお話しします。
泣き叫ぶ?がんとして口を開けない?逃げ回る・
仕上げ磨きが直面するこの試練の日々。
乗り越えるには?!
2歳前後からはじまるイヤイヤ期・・・。
この頃の仕上げ磨きについてのお悩みは、よくお聞きします。
なぜそんなに仕上げ磨きが嫌がられるのか、その理由がよくわからず、「子どもが虫歯になったらどうしよう」という心配から、追い詰められた気持ちになってしまう親御さんも少なくないようです。
そこでまず、お子さんが仕上げ磨きを嫌がる理由から探っていきたいと思います。
考えられる理由の一つは、お子さんが成長し「自我」が芽生えたからでしょう。
仕上げ磨きだけでなく、ご飯もイヤ、着替えもイヤなど自分の意思をハッキリ言えるようになったからです。
そのほか、自由な動きを制限されるのがイヤ、遊んでいたいといったお子さん側の事情があるでしょう。
そのほかに、みがくひとの顔が必至で怖い。
無理をしてでも笑顔を作っているほうがお子さんの変化につながりやすいのです。
歯ブラシが当たっていたい、みがくひとの爪が当たっていたい・・・こんな原因もあります。
「我慢」が通じないこの困難な時期にお子さん側の行動を変えるには、単刀直入にいって、歯みがきタイムを楽しいと思ってもらうのがいいでしょう。
対策としては・・・
楽しい雰囲気で仕上げ磨きをする。
子供向けの歯磨き剤やジェルとして、アップルやグレープなど、いろいろな香味のものが売られています。
いくつかそろえて今日は何味?と選べると楽しいですね。
いつもお母さんがみがいているなら、たまにはお父さんに。
仕上げ磨きがお子さんとのスキンシップになります。
楽しい雰囲気づくりと仕上げ磨きのコツをつかむことが大切です。
そして、たまに歯みがきをしないからといってすぐに虫歯ができるわけではありません。
「仕上げ磨きは毎日」が基本ですが、機嫌が悪いとき、疲れて寝てしまってとき、お熱のある時は、無理にすることはありません。
お茶やお水を飲ませたり、哺乳瓶の当たるとこだけガーゼでふいておき、気分がよくなってからみがいてあげましょう。