実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座の第27講目です。
上半期が終わりましたね。
梅雨明けも待ち遠しいです。
一年があっという間に過ぎていく感じがします(;^ω^)
さて、仕上げ磨きマニュアルのシリーズの続きです。
今回は、歯が生えたらフッ素を使おう、というテーマでお話しします。
子ども用の歯磨き剤が今よりも香味が強かった時代、研磨剤も今ほど粒子が細かくなく、フッ素が入っていない製品もあったりして、「子どもには歯磨き剤は不要」と言われていることもありました。
でもいまの歯磨き剤は違います。
やさしい味、やさしい研磨剤、しかもフッ素が入っています。
フッ素には、歯を硬く丈夫にし、歯の石灰化(修復)を助けてくれるとういう素晴らしい効果があります。
思うように仕上げ磨きをさせてもらえない時期の虫歯予防の強い味方になるので、ぜひ使っていきましょう。
ただし、年齢や月齢ごとに、推奨されている安全な使用量やフッ素濃度が異なります。
確認して使用しましょう。
またうがいができない月齢でも、この使用量なら大丈夫。
フッ素がお口に残るほうが予防効果が上がるので、うがいができるお子さんにも「10CC程度の少ない水で1回だけに」といわれています。
小さいころから歯磨き剤に慣れておくと、イヤイヤ期に初めて使うよりずっと抵抗感が少ないです。
少し大きくなったら、「今日は何味にしようか?」とお子さんに選んでもらうのも楽しいでしょう。
仕上げ磨きに悩んだらプロに!
お子さんの歯が心配でも、小さいお子さんを歯科医院に連れて行くのをためらうかたは多いかもしれません。
でも、さまざまな歯科情報がネットにあふれるいま、どれが正しいのか自分で判断するのはたいへんです。
はじめての歯医者さんでないてしまうお子さんがほとんどです。
それでも何回か定期的に通って、チェアに座ったり、お口のなかをちょっとだけみせてくれたりしているうちに、少しずつ慣れて平気になってきます。
はじめての歯医者さんが治療ではなく「予防のため」であることは、お子さんのその後の歯の健康にとっても重要です。
イヤな思いをせずに育てば、歯医者さんは「怖いところ」ではなく、歯をぴかぴかにしてくれる気持ちの良い場所だからです。
はじめは仕上げ磨きに悩んでいたおうちのかたが、お子さんの虫歯予防に安心して取り組んでおられる様子を拝見できることは、私たちにとってこのうえない喜びです。
お子さんの歯の心配を抱え込まずにかかりつけの歯科医院で相談してくださいね。