歯科衛生士がお話しする歯の講座の第97講目です。
いつの間にか季節が進み、朝晩は冷え込んできましたね( *´艸`)
セーターやコートの出番がやってきました。
みなさんはもう冬支度はすみましたか?
さて、今回はこどもの歯ぎしりってどうなんだろう、歯ぎしりって大丈夫なのかなあ?と、心配される方からの声に寄せられ、気になるこどもの歯ぎしりについてお話ししたいと思います。
歯ぎしりはたいていのお子さんがします。
こどもの歯ぎしりは生理的なものと言われています。
眠っているとき、子どもは誰でも生理的に歯ぎしりをするものです。
こどもの歯ぎしりは「睡眠随伴行動」と呼ばれる、おねしょとか寝言、寝ぼけなどの仲間とされています。
起きた時は覚えていないし、成長とともに自然に消えていく行動です。
まれに歯ぎしりがすごく強くて詰め物がすぐとれちゃうお子さんもおられますが、詰め物をやり替えたりしながら様子を診ているうちに、乳歯が硬い永久歯に生え替わっていきますから。
歯ぎしりで歯が削れているお子さんは本当に多いです。
削れているのはほとんどは乳歯です。
3~5歳くらいの乳歯列の頃のお子さんは、顎関節の蝶番(ちょうつがい)が柔軟というか、可動域が大きいといわれています。
それで、ゴリゴリッとあごがグラインドするので、歯が摩耗しちゃうといわれています。
しかも永久歯に比べて乳歯は軟らかいですから、とても削れやすいです。
乳歯はかなり削れても不思議なくらいしみません。
永久歯だったら、しみてつらくて仕方ないでしょうが。
生え替わることが前提の歯なので、もともと永久歯よりも痛みに鈍くできているといわれています。
だいたいは、永久歯に生え替わる替わまで治療はせず、そっと見守ることが多いです。
歯ぎしりと睡眠習慣
歯ぎしりはいろんなリスクファクターが重なることで増幅するといわれています。
重要な因子として指摘されているのが「睡眠」といわれています。
じつは、睡眠習慣が悪いと歯ぎしりがより激しくなるとされています。
歯ぎしりはどのお子さんでもするのは当たり前、ただし、この歯ぎしりをさらに激しくしてしまう因子の代表格が「悪い睡眠習慣」です。
「騒音のある部屋で寝ていて眠りが浅くなる」とか「睡眠時間が圧倒的に不足している」「起きる時間・寝る時間が不規則」といったお子さんんの場合、歯ぎしりが増幅されやすいといわれています。
この続きはまた・・・