歯科衛生士がお話しする歯の講座の第101講目です。
落ち着かない日々が続きますが、心と体の健康を見つめる機会でもありますね。
感染症にかかりにくくするためにも、毎日の生活リズムも整えましょう!
さて、歯医者デビューについてのお話しをしている続きです。
知っておきたいむし歯になるメカニズム
乳歯は永久歯よりも虫歯の進行が速いという特徴があります。
むし歯の原因や進行を知ることが、予防の第一歩です。
ミュータンス菌がむし歯をつくる犯人
口のなかには常在菌とよばれるたくさんの細菌がいます。
そのなかのミュータンス菌がむし歯を作る主犯格です。
ミュータンス菌は糖分から粘液を作り出します。
そこにほかの細菌もすみついてプラークになると、糖を分解して酸を出し、歯を溶かしてむし歯をつくります。
乳歯は永久歯に比べて、エナメル質や象牙質が弱いという特性があります。
酸によって溶けやすいので、あっという間に神経まで達してしまうことがあります。
むし歯菌はまわりから赤ちゃんに伝播する
むし歯菌であるミュータンス菌は、歯が生えていない赤ちゃんの口のなかにはいません。
歯の本数がある程度増えたころ、ほかの人の唾液からうつるといわれています。
伝播を防ぐため、食べ物を口移しでは与えず、スプーンや箸の共有も避けましょう。
おうちのかたも虫歯や歯周病があれば治療し、虫歯にならない生活習慣を大切にして、口の中をきれいに保てるといいですね。
歯を守るキーワード
1歯みがき
習慣づけをはじめましょう
2フッ素
歯科医院などで塗布します。
市販の歯磨き剤にもふくまれています。
3正しい食生活
甘いものの食べすぎやだらだら食べないようにしましょう。
4定期検診
かかりつけ医を探して、3か月から半年に1回診てもらいましょう。
虫歯予防は歯みがきだけじゃない
歯みがきはとても重要ですがむし歯予防するのは、実は大変です。
上記の歯を守るキーワードとキシリトールが大切といわれています。
この5つを意識した生活を送ることが、むし歯予防に有効といわれています。
今からできることを見直していきましょう。
だらだら食べをしない生活を
歯を守るためには食べる間隔をあけることが重要です。
30~60分くらい何も食べないでいると、酸性化した口の中を唾液が中性に戻してくれ、さらに、とけた歯を唾液の中の成分が再石灰化し、修復します。
だらだら食べをしていると、口のなかが中性に戻れないため、むし歯が作られやすい環境になってしまいます。
また続きは・・・