歯科衛生士がお話しする歯の講座の第112講目です。
夏日のような気温が続いていますね。
連日、アイスばかり食べてしまうこの頃です・・・(;^ω^)
熱中症や体調を崩さないようにお気を付けくださいね!
さて,前回からオーラルフレイルを防ぎ健康寿命を延ばそうというテーマでお話ししています。
今回も続きです!
食事は一口20回以上かんで唾液の分泌を促そう!
年齢を重ねると唾液の分泌量が減り、舌の分泌量が減り、舌の水分量が低下します。
この口腔乾燥の状態は、口臭、むし歯、歯周病、食事がしにくい(咀嚼障害)などの原因になります。
その対策案として、食前に唾液腺マッサージをする、食事は1口20回以上かむことで唾液の分泌を促進するといわれています。
それに持病薬の副作用で唾液が減少しやすいこともあるので、主治医と相談して薬の見直しも必要かといわれています。
唾液は口の中の細菌を退治したり、清潔を保つ働きのほか、奥歯ですりつぶした食品をどろどろのペースト状にして飲み込みやすい状態にする役割があります。
唾液腺マッサージは、口の中で唾液を分泌している腺を軽く圧迫して分泌をうながします。
主な唾液腺は「耳下腺」「顎下腺」「舌下腺」と3つあります。
耳下腺は、下顎骨の後部に接して外耳道の前下方にあり,太い導管がその前上部から出て頬(きょう)筋の表面を横切り,頬粘膜の内面,上顎第二大臼歯(きゅうし)、前から7番目の歯に対するところにある高まり(頬唾液乳頭)の上に開口する部分です。要は、だいたいでいえば、耳たぶの少し上あたりです。
顎下腺は、下あごの近くあたりをさします。
舌下腺は、舌の下にあたりをさします。
唾液の性質にもそれぞれ違いがあります。
耳下腺からはサラサラした唾液、顎下腺と舌下腺からはサラサラした唾液とネバネバした唾液の両方が分泌されるといわれています。
話を戻しますと、「むせる」という症状は飲み込む機能=嚥下(えんげ)機能=が低下すると起こりやすくなるといわれています。
ものを飲み込む「ごっくん」の動作の時は、気管の方に物が入らないように蓋が閉じられます。
この機能がうまく働かないと、食べ物や水が気管に入り込んっでむせるのです。
これを誤嚥(ごえん)といいます。
寝ている間も無意識に唾液を飲み込んでいるが、口の中が汚く細菌が多い状態で唾液を誤嚥すると誤嚥性肺炎を引き起こすといわれています。
誤嚥性肺炎を調べる簡単な方法があります。
そのつづきは次回に・・・