歯科衛生士がお話しする歯の講座の第121講目です。
梅雨明けまでカウントダウンですね!!!
そのためか、にじむような暑さですね(;’∀’)
朝顔も水やりを忘れるとあっという間に枯れそうです・・・
歯周病菌との危険な接点
さて、歯周病とコロナを直接結び付ける因果関係については、まだ研究結果が待たれますが、体の入り口と健康生活が密接に関わっていることは間違いないといわれています。
感染する経路として、口、鼻、目があることは周知のとおりかと思います。
しかし、ここでいうオーラルケアは、感染経路としての口ではなく、細菌の温床となり得る口腔の衛生状態を問題としています。
とくに口腔内にすみつく細菌は、さまざまな歯周病や歯肉炎などの口腔疾患を引き起こすだけでなく、インフルエンザなどのウイルスによる感染症のリスクを高めることがわかっているといわれています。
細菌とウイルスの違いをお話しておきたいとおもいます。
どちらも目に見えない小さなものであることは同じですが、その実像は異なります。
細菌は単細胞の生物で、大きさは1~10マイクロメートルです。
細胞があるので自分で分裂することで増殖できるといわれています。
ウイルスのサイズは細胞の100分の1程度と比較にならないほど小さく、細胞を持たないので自分で増殖することができないです。
ウイルスは自分以外の生物の細胞に入り込むことで初めて増殖できます。
ウイルスと細菌の違いは何だろう?
体内に細菌やウイルスが入ってきたときの対処法がことなります。
人間は細菌に対しては抗生物質という武器を持っていますがウイルスにはこれといった武器を持っていません。
人間の体に備わっている免疫で戦うしかないといわれています。
新型コロナウイルスの備えとして口腔内の清潔を保つ「オーラルケア」に注目が集まっているといわれています。
オーラルケアを怠ると、自覚症状のないまま細菌は増殖していくといわれています。
口腔内細菌の中でも、危険なのが歯周病菌です。
歯周病菌は、ウイルスが人間の体に侵入するときに必要な糖タンパクを活性化させる働きをします。
歯周病菌がコロナウイルスへの感染を手助けする働きを持っているといわれています。
また万が一感染してしまった時に重症化を防ぐ意味でも、オーラルケアをきちんとしているか、歯周病菌などの口腔内細菌を少なくしているか、がその後の治療成績を大きく左右することになりかねないともいわれています。
つづきはまた・・・