歯科衛生士がお話しする歯の講座の第132講目です。
朝晩の気温差が出てきて服装選びに迷う日々ですね(;’∀’)
足元もそろそろ衣替えでしょうか。
さて、食育について皆さんの関心はどうでしょうか。
小さなお子さんも食事は育児書に書いてあるようにはいかないのが当たり前です。
お子さんの歯の生える時期にはかなりの個人差があるで、前歯が生え、奥歯がそろうにしたがって段階的に進んでいく「食べる機能」の発達を、月齢で区切るのは難しいからです。
離乳食がなかなか進まない、好き嫌いが気になる、そんな心配ごとに効く「歯科の食育」についてお話しします。
「食べる力」を育てよう
お子さんの食のお悩みを抱えておられるご家庭が、最近多いようです。
「偏食」「食べるのに時間がかかる」「むら食い」「遊び食い」といったお悩みがあるようです。
こどもの食育や食事指導というと、幼児健診などの離乳食や幼児食の栄養バランス指導があります。
しかし食べることが苦手で苦労しているところへ、「もっといろいろ食べさせて」と言われたら、皆さん、困りますよね。
子どもの「食べる力」は、おっぱいに吸い付く力(原始反射)のように生まれつき備わっているわけではありません。
毎日の食事のなかで発達し、獲得していく能力なのです。
「偏食」「食べるのに時間がかかる」「むら食い」「遊び食い」といったお困りごとと「食べる機能」の問題はつながっていることが多く、ちょっとしたアドバイスで改善するお子さんも珍しくありません。
誰だって、何かしらの苦手分野はあるものです。
食べることがちょっと苦手なお子さんのお口の成長に役立つ「歯科ならではのアドバイス」を参考にしてください。
最初の一歩 離乳食
離乳食を喜んで食べてくれないと、何が原因なのか悩みますよね。
ただそれまではおっぱいを原子反射でのんでいた赤ちゃんにとって、離乳食の開始はおとなが想像する以上に大きなハードルなのです。
反射がまだ残っているときは、いくらおいしい離乳食をあげても「ベェー」と舌で出すので、親御さんも焦らずいきましょう。
おっぱいをよく飲んで元気なら心配いりません。
離乳食をはじめる見極める時期にはちょっとしたコツがあります。
スプーンでちょんちょんと下くちびるをつついたとき、舌で押しだしたり、口を尖らせたりスプーンをいれさせないのは「まだ早い」というサインです。
お口をあけてくれる時期をまちましょう。
続きはまた・・・