歯科衛生士がお話しする歯の講座の第133講目です。
10月も終わりとなり少しずつ年末に近づいてきましたね。
慌ただしく衣替えもしたりとあっという間な日々です( *´艸`)
さて、前回から食育についてお話をしており、離乳食について掘り下げていました。
離乳食中期について
下あごの前歯2本が生えてくるころから、上くちびるも動くようになり、舌の動きも活発になってきます。
下唇をクルンと巻き込むと歯にあたっていたいので、初期とは違った食べ方が始まります。
舌をあごの天井までもちあげられるようになり、お豆腐のような少し形のあるものをあごに押しつけて上手につぶせるようになります。
そのとき赤ちゃんは「つぶれるかな?」「舌触りは?」と硬さや感触をさかんに学び、安全に飲み込めるものかどうかを判断しています。
くちびるが左右にキュッキュッとひっぱられていたら、それが食べ物を舌で押しつぶしているサインです。
形のないペーストから、やわらかくてつぶせるような形のあるものを食べられるようになっています。
この動きをもぐもぐ嚙んで食べていると勘違いして硬めのものを食べさせると、とたんに「ベェー」です。
「手に負えないものは食べない」という、生きていくために重要な感覚が作動するからです。
食べる機能を早く訓練しようと、先を急がないでくださいね。
こぼさないようにとスプーンを口の奥まで突っ込んだり、上唇にペーストを擦り付けるようにして食べさせるのも、くちびるや舌の学びが受け身になってしまいもったいないです。
「食べる機能」と「意欲」をはぐくむために、食事の効率が多少悪くてもよしとしてあげてください。
離乳食後期
ハイハイで動き回って目が離せないこの時期、ついに下あごをモグモグ動かす「噛む」動きがはじまります。
ただ、奥歯は生えていないので、本格的なカミカミはまだ先です。
あまり頑張らせないようにお願いします。
この時期は「手づかみ食べ」がはじまり掃除が大変になります(;’∀’)
口に少し遅れて手の発達も始まるのですが、まだ不慣れなので、口に詰め込めるだけ詰め込み、「げッ」と出しては適切な一口を学びます。
のどにつまらせないように注意してみてください。
手で握ったりつぶしたりして遊び、食べ物の感触を確かめるのもこの時期です。
ずっとは続かないので、広い心で受け止めてあげてください。
我慢のいる時期ですが・・・
続きはまた・・・