歯科衛生士がお話しする歯の講座の第136講目です。
紅葉がきれいな時期になってきました。
朝晩はずいぶん冷えてきたので、冬の装いに変わりましたね☆
体調にお気をつけてお過ごしくださいね(*^-^*)
さて、子どもさんの治療や定期健診の際によく相談を受けるのが「指しゃぶり」です。
親御さんはとても悩まれておりますが、やめるきっかけは十人十色です。
どんな方法があるのでしょうか?
指しゃぶりをやめあせるアドバイスは、これという決め手がなく難しいものだなあと思います。
やめるタイミングは人それぞれで、思わぬことがきっかけになったりします・・・・( ;∀;)
指しゃぶりは、とくに指をきゅっと吸う力が強いと、その力で上あごのU字型の骨格が細くなって奥歯がかみ合わなくなったり、つねに指で押されることで骨格が変化する「開咬」の原因になってしまいます。
「開咬」とは奥歯で噛んだ時に前歯の間に隙間ができてかじり取りが苦手になります。
程度によっては、奥歯のかみ合わせにも影響が出ることもあります。
ただ、4~5歳くらいで癖がなくなると、永久歯の歯並びへの影響は少なくなるので、できればこの年齢くらいでやめさせたいものです。
一般的に、日中の指しゃぶりは幼稚園・保育園に通いはじめたり、なにかに集中することが増えると頻度が減るといわれています。
「赤ちゃんぽいのはいや」という気持ちが芽生える頃なので、やんわりと「いけない癖だよ」と伝え、「もう赤ちゃんじゃないものね」とプライドをくすぐるのも手です。
「やめなければならない」とご本人が納得することが大事で、開咬の写真をみせて説明し、「きれいでよく噛めるお口で育ってほしいなあ」と話したところ、やめてくれたお子さんもいます。
指や歯のけががきっかけになったケースもありました。
つい厳しく言葉がけをしてしまうご家庭の場合は、「本当はしちゃいけないって自分でもよくわかっているんでよね!」とお子さんのことを認めてあげるのもひとつかもしれません。
逆にしたの子ができてさみしくて指しゃぶりが再開してしまったお子さんもいます。
これが指しゃぶりの難しいところですね・・・
きっかけはふいに訪れるものです。
指しゃぶりはたいてい自然とやめられます。
「焦らなくてもいいのでは?」とも思います(*^-^*)
寝る前の指しゃぶりがやめられないのも限定的かと思います。
思いっきり疲れ果てると指しゃぶりなく、コテンと寝ます(*^-^*)
指しゃぶりでうとうとしていたらそっと外してみてはどうでしょうか☆