歯科衛生士がお話しする歯の講座の第139講目です。
師走になり、慌ただしく日々が過ぎていくのも今年は少し違った感じもしますね。
来週から寒波もやってくるようなので、気を引き締めていきたいと思います( ゚Д゚)
さて、歯磨きなどの「お口のケア」には、虫歯や歯周病予防だけでなく、インフルエンザウイルスなどの感染リスクを下げる効果があるといわれています。
気を付けたいお口のケアのポイントをお話ししていきたいと思います。
「お口ケア」はウイルス感染予防の第一歩!!
口や鼻から入ったウイルスなどの病原菌は、粘膜に付着して、細胞内で増殖して感染します。
その際、口の中の細菌が作り出す酵素が粘膜を破壊するのでウイルスが侵入しやすくなるのです。
感染予防には、口の中の細菌の増殖を抑えるケアが大事といわれています。
高齢者を対象に、普通に歯磨きをしたグループと歯間ブラシなどを使って念入りににケアをしたグループを比較した研究で、後者のグループではインフルエンザにかかった人が10分の1以下だったという報告もあるといわれています。
今まで以上に丁寧なケアを習慣化しましょう。
新習慣
1・・・朝起きたらまずうがい
寝ている間は唾液量が減り、細菌が増殖した状態ななています。
朝起きたら、ウガイ、すすぎをしましょう。
さらに毎食後に加えて、就寝前にも歯磨きをすることで細菌の増殖後をおさえられます。
2・・・だらだら食べはしない
食事の時はよく噛んで唾液の分泌を促すことが大事です。
唾液には、細菌や病原菌を防御し、食後の細菌増殖のリスクを減らしてくれる働きがあります。
「ただし、長時間だらだら食べ続けると、唾液の働きが発揮できず、細菌が増えやすい状態になります。
特に糖分が多いおやつは、だらだら食べないように気をつけましょう。
3・・・定期的に歯のクリーニング
歯科医院でプロによる清掃をしてもらうと、さらに感染のリスクがおさえられます。
3か月に1度は歯のクリーニングをおすすめしています。
4・・・舌の汚れを落とす
舌苔といわれる汚れが多くついていると、ウイルスが体内に侵入しやすくなります。
「朝の歯磨き後、舌用ブラシで手前に3回ほどこするだけできれいになります。毎日行い過ぎに気を付けましょう。
「お口のケア」の効果は・・・口の中の細菌を飲食や唾液とともに飲み込むことで、腸内細菌のバランスが崩れて免疫力が低下しやすといわれています。
しっかりお口のケアをしておけば腸も正常に働きやすくなります。