BLOG歯庵~歯科衛生士がお届けするオーラルヘルスの豆知識・当院での治療症例~

2021.01.14

歯科衛生士がお話しする歯の講座143~PMTCを受けよう2~

歯科衛生士がお話しする歯の講座の第143講目です。

今週の初めはとても寒くなり、大阪でも雪が降りましたね( ゚Д゚)
1月はあっという間に過ぎ去ろうともしていますが、寒さも早く過ぎ去ってほしいものです・・・

さて、前回からPMTCについてお話ししています。
今回もPMTCのついてお話ししたいと思います。

PMTCで落とせる着色の種類・原因

PMTCで落とすことができるのは、飲み物や食事、たばこなど外因性による着色です。
主にポリフェノール化合物を含むもの、ワインや緑茶などが着色を引き起こすとかんがえられています。
また、じつは洗口剤もその一つです。
日本では原因となることが少ないですが、濃度の高いクロルヘキシジンが含まれるアメリカの洗口剤は着色を引き起こすことがあるといわれています。
着色があると、歯の表面にプラークがつきやすくなってしまいます。
着色を除去するためには何が原因か把握しなければなりません。
原因がわかれば、再付着を防ぐことができます。
喫煙歴や毎日の食事、ご自身のセルフケア、使用している歯磨剤の種類などを一緒に振り返ってみましょう。
着色をPMTCにより除去することは可能です。
歯の表面への着色の場合は専用の器具で除去し、歯と歯の間の着色はフロスですり落とします。
たばこのやになど厚みがある着色の場合は、PMTCを行う前に専用の器具で除去します。
一方、歯そのものの変色の場合は対応できません
汚れではなく歯そのものの色が暗い場合などもあります。

PMTCを受けよう

PMTCは歯周病やむし歯の原因となるバイオフィルムを除去するよい方法です。
ですが、歯周病と虫歯を進行させる因子は「リスク」といい大きく分けて一般的なリスクと患者さん一人ひとりにより異なるリスクが存在します。
一般的なリスクの例として、虫歯であれば唾液の流れが悪い場所などがあげられます。
患者さん一人ひとりにより異なるリスクの例としては、歯並びの乱れや特徴的な歯の形、唾液量や質などが挙げられます。
細菌がたまりやすくなったり、炎症を悪化させやすくしてしまいます。
PMTCではそういった部分にももちろん重点的に対応しますが、ご自身でもこのリスクが高い部分を理解し、意識して歯科医院で一緒に管理していっていただくことが重要とおもわれます。
ぜひ藤村歯科クリニックにて、歯科衛生士さんと一緒に定期健診にて、一緒にご自身の歯を理解して管理してみませんか。

 

 

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