BLOG歯庵~歯科衛生士がお届けするオーラルヘルスの豆知識・当院での治療症例~

2021.03.19

歯科衛生士がお話しする歯の講座151~歯の根の治療4

歯科衛生士がお話しする歯の講座の第151講目です。

気温が20℃近くまで上昇すると、とても心地がいいですね( *´艸`)
衣替えにもよくてたくさん洗濯ができました!

さて、歯の根の治療についてのシリーズが続いています。

今回も続きです。

根管充填
すき間をうめて、新たな感染を防ぎます。

仮詰めが終わり、次に行うのは「根管充填」です。
根管の内部を埋める処置をします。
仮詰めを外して、根管内の消毒薬を洗い流します。
そしてシーラーという充填材を注ぎ、ガッタパーチャというゴムのスティックを押し込みます。
根管内には空気が入りやすいので、液状のシーラーは注ぐだけでは奥まで入りません。
ガッタパーチャを押し込むことで、余計な空気が押し出されてシーラーが入りこみます。
この処置は、内部を埋めて強度を持たせるためではなく、根管内や側枝に取り切れずに残った細菌を封じ込めるのと、新たに外から細菌が入ってくるのを防ぐことが目的です。
根管の充填が終わったら、歯を整形して必要に応じて仮歯を装着します。

治療終了
仮歯が入っても終わりではありません

根管充填をして仮歯が入れば、治療終了まであと一息です。
このとき気をつけていただきたいのが、仮歯もあくまで「仮」の存在だということです。
仮歯で噛めるようになったからといって、本番のかぶせ物ができているのに受診を先のばしにしてはいけません。
仮歯の耐久性は、本番のかぶせ物よりもずっと低いです。
劣化したり外れたりしたら、根管のなかにまた細菌が入り込んで、ここまでの治療が台無しになってしまいます。
仮歯が入ったからといって安心せず、治療終了まで走り切ってしまいましょう。

治療の成功率をあげるために

強い痛みが出たらすぐに受診を
歯の神経が細菌に感染して死んでいくように、強い痛みが生じます。
激しい痛みがありますが数週間もすれば、ある日ぱたりと痛みがとまります。
神経が完全に死んで、痛みを感じなくなってしまったのです。
ですので、強い痛みが出たらすぐに受診をしましょう。
神経がまだ死んでいないときに処置できれば、治療の成功率があがります。

仮詰め、仮歯の段階で中断しないで
どちらも応急処置にすぎません。
劣化したり外れたりすると、また歯のなかに細菌が入り込んで感染を起こし、治療失敗となります。
「痛くなくなったから」「噛めるようになったから」と仮詰めや仮歯の段階で治療を中断せず、最期まで通ってください。

歯の根の治療をした歯は大事に使ってあげましょう。

 

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