歯科衛生士がお話しする歯の講座の第155講目です。
いつの間にか桜も散り、コートを手放している季節になりましたね。
健康のために、おいしい春野菜にはまっているところです( *´艸`)
さて、健康で長生きしたい、そのカギはなんでしょう。
そのカギはお口の健康にあります。
お口の健康を保つことがどうして大事なのかお話ししたいとおもいます。
超高齢社会の日本になりました。
1963年には153人だった100歳超のかたたちは、2020年には8万人をこえました。
政府資料では「2007年生まれの半数は107歳まで生きる」と予測されるほど、日本人の長寿化が進んでいきます。
でも、寿命がのびたからといって、健康に長生きできている穂とが増えているわけではありません。
長生きするなら健康に生きたいですよね。
しに鍵の一つが、お口の健康です。
口は災いの元といいますが、さまざまな病気にお口の健康が関連しています。
また、残っている歯の本数が、寝たきりになるリスクや寿命に影響しているという研究もあるといわれています。
お口の健康が全身の健康にかかわるケースはいくつもありますが
①糖尿病
②認知症
③感染症
④寝たきりになるリスク
⑤歯科医院で受ける予防指導の大切さ
これらをあげたいと思います。
歯周病の治療が糖尿病の改善に?!
糖尿病が怖いのは、悪化した結果おこる合併症です。
ヒトの膵臓からは、インスリンという、血糖を下げるためのホルモンが分泌されています。
このインスリンが十分に働かなくなり、血液中を流れるブドウ糖を体内に取り込めなくなると高血糖になります。
インスリンの効きを悪くするのは、からだのなかで起こる「炎症」です。
歯周病もお口に炎症を起こしています。
腫れや出血、痛みは炎症のせいです。
炎症物質が血流にのって体内に広がり、インスリンの働きを邪魔します。
つまり、糖尿病と歯周病になっている場合、内臓脂肪からの炎症にくわえ、お口で起こっている炎症がダブルでインスリンの働きを邪魔するのです。
「食事にきをつけて、運動に励んでも血糖値が下がらない」というのは、歯周病が原因かもしれません。
「歯周病が糖尿病を悪化させる」ということになっているといわれています。
逆をいえば、歯周病が治療されれば、お口からの炎症の火元が止められるので、糖尿病にもよい影響を与えるということになります。
火元を止めれるのは、歯科医師と歯科衛生士の力が必要です。