歯科衛生士がお話しする歯の講座の第163講目です。
梅雨の中休みの時は、暑さが厳しいですね(;’∀’)
上手くエアコンを使いながら、体調管理に気を付けてくださいね☆
さて、おくちの老化のサインのお話を前回からしています。
今回もその続きです。
加齢によるお口の機能の低下とは?
お口の老化で何が起こる?
くちびるや頬の筋力の低下
咀嚼時には、くちびるや頬が食べ物をこぼれないように保持しています。
加齢のほか、日常的に動かす頻度が減ることで、くちびるや頬の筋力は低下していきます。
唾液分泌の減少
お口の渇きを感じることがふえた
口角が切れたり、舌が赤くヒリヒリしやすい
口臭が気になる
唾液には食べ物をまとめたり、食べかすや細菌を洗い流す作用があるほか、飲み込むときには潤滑油の役割をします。
唾液の分泌は、加齢や持病のお薬の影響などにより減少します。
唾液分泌が減少すると、お口が乾いたり、食べ物が飲み込みづらくなります。
お口の細菌も繁殖しやすくなるので、むし歯や誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
舌の筋力の低下
胸に食べ物が残ったり、つまった感じがする。
滑舌が悪くなった
舌がまわりづらくて、相手に聞き返されるよになった
飲み込むときには、舌の根が口蓋まで上がることで、食べ物をのどに送り込んでいます。
舌は筋肉の塊ですので、加齢のほか、日常的に動かす頻度が減ると、筋力が低下していきます。
舌の根がうまく上がらなくなると、送り込むスピードが十分に出ないために、食べ物がのどの途中で止まるようになります。
潤滑油となる唾液が減っていると、スピードはさらに落ちます。
咽頭蓋の弁の動きの低下
食事中にムセる、咳払いする
お茶を飲むときにむせる
ペットボトルをラッパのみしたときにむせる
夜、咳で眠れない
せき払いが増えた
歯医者さんと話しているときにも、しきりに咳払いをした
歯科の診療中に水をためられていない
のどぼとけあたりには弁があり、飲み込むタイミングに合わせて気管にフタをし、食べ物が気管に入りこまないようにしています。
咽頭蓋の弁も、加齢により動きが悪くなっていきます。
咽頭蓋の弁の動きが低下し、フタが外れるのが速すぎるようになると、食べ物は食道ではなく気管に入り込み、誤嚥がおこります。
また続きは・・・