歯科衛生士がお話しする歯の講座の第164講目です。
まだまだ梅雨が明けず、お天気が心配な日々が続いていますね(;’∀’)
運動不足も気になるこの頃ではありますが、しっかり体力つけて夏を乗り切りましょう!
さて、お口の老化のサインのお話をしています。
今回もその続きです。
今回は、お口の機能をアップするエクササイズについてお話ししたいと思います。
お口の老化のサインに気づいたら、お口の筋肉を鍛えるエクササイズで改善と予防をしましょう。
最初はハード。
でも効果はあります。
お口の老化を予防するエクササイズはたくさんありますが、ここでは厳選して、おなじみの「唾液腺マッサージ」と「パタカラ体操」、「ベロ回し」「上向きウガイ」「ペットボトル体操」をご紹介します。
特にベロ回しと上向きうがい、ペットボトル体操は、やってみると意外にハードです。
最初は「舌を数回回してもう限界」「15秒もうがいできない」「ペットボトルがへこまない」という方が多いです。
でも大丈夫です。
練習すれば必ずできるようになります。
最初は15秒うがいができなくてショックを受けていた方が、自主トレに励んで、」その次の来院では「こんなにできるようになったよ」
ガラガラとうがいができるようになったようです。
余裕でできるようになったころには、お口の老化は相当に改善されているようです。
唇や頬の筋肉が鍛えられれば、食べこぼしが減りますし、舌の筋肉が鍛えられれば、食べ物を食道に送り込む力が増して、のどの途中でのみこんだものが止まることも少なくなります。
咽頭蓋の弁の動きがよくなれば、気管に飲食物や唾液が入り込まないようになり、目に見えてムセやせき払いが減ります。
そして吐き戻す力が鍛えられれば、もし誤嚥したときの窒息予防にもなるのです。
ぐるぐるべろ回し
やりかた
お口をぎゅっと閉じ、舌を歯とくちびるのあいだに入れます。
歯の上をなめるように、舌を一方にゆっくり大きく10回まわします。
反対方向にもゆっくり大きく10回回します。
1日3セットを目安に行います。
ポイント
最初はおそらく苦しく大変なはずです。
舌の付け根が痛くなってきますが、それは鍛えられている証拠です。
人により舌を回しやすい方向があります。
苦手な方向にもまわしましょう。
期待される効果
特に舌の根元の筋肉が鍛えられ、食べ物をのどに送り込む力があがります。
舌やくちびるの筋肉がつき、舌や頬を嚙みにくくなります。
お口周りの筋肉がひきしまり、ほうれい線が改善されます。
唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促されます。