歯科衛生士がお話しする歯の講座の第165講目です。
まだまだ天候不順な日々で、湿度も高かったりと過ごしにくい日々ですね(;’∀’)
この夏を元気に乗り越えるように、体力がつく食事を心がけてみようかと思います!
さて、前回よりお口の老化を予防するエクササイズにつてお話ししています。
今回は「上向きウガイ」「ペットボトル体操」をご紹介します。
咽頭蓋の弁を鍛えるガラガラ上向きうがい
やりかた
水を一口含みます。
天井を見るくらいに顔を上げて、10~15秒かけてうがいをします。
起床後、食前など1日3回を目安に行います。
ポイント
10~15秒というのは、やってみると意外に長いです。
舌の根元を水で洗えるように、なるべく上を向きます。
水が気管に入りそうで不安なら、首の角度を浅めにします。
歯磨き剤のフッ素の効果を生かすなら、歯磨き前に行いましょう。
飛沫が飛び散るのが気になる場合は、コップを口に被せるようにしてうがいします。
期待される効果
のどまわりの筋肉(舌骨筋群)や、咽頭蓋の弁が鍛えられます。
舌の根元やのど奥の雑菌をきれいにしながら鍛えられるので、一石二鳥といわれています。
吐き戻す力を鍛える
ペコペコペットボトル
やりかた
2リットル入りの空のペットボトルをくわえます。
ペットボトルを吸ってへこませます。
強く息を吹き込み膨らませます。
1日3回を目安に行います。
ポイント
500mlよりも2L入りのやわらかいペットボトルがやりやすいです(容量が小さいほど、へこませるのが大変になります)
ペットボトルを手で軽くへこませてからはじめると、さらにやりやすいです。
二酸化炭素が増えるので、2~3回ふくらませたら口をはなして一休みをしましょう。
苦しいのなら、無理をせずに1回ごとに一休みをしましょう。
ペコペコ音がしますので、まわりの迷惑にならないよう時間帯に行いましょう。
期待される効果
喉の筋肉や呼吸筋が鍛えられるので、誤嚥したものを吐き出しやすくなり、窒息もしづらくなります。
肺活量も増えます。
くちびるや頬の筋肉も鍛えられます。
ご存じパタカラ体操
「パ・タ・カ・ラ」の音を5秒間出し続ける体操です。
音によって鍛えられる(あるいは衰えているのがわかる)
お口の筋肉が違うことを、ご存じでしたか?
期待される効果
くちびるを開け閉めする力が鍛えられます
舌の先の筋肉が鍛えられます
今回のお話しを通して、ご自身の「お口の老化のサイン」にドキッとしたかたは、ぜひ予防と改善のためのエクササイズに取り組んでいただければと思います。